望ましいコムーネの像を整理したい。 望ましいコムーネとは、政令指定都市の対蹠であり、人口が少なくても密度が高いコムーネである。 1.区役所から、市政府へ 2.巨大から、コンパクトへ 3.新都心から、旧都心(中心市街地)へ 4.差別・軽蔑から、反差別・尊重へ 5.茶坊主根性から、反骨精神へ 6.刑場(死)への道から、自信家(生)への道へ 7.大きいだけのスノッブから、小さくても辛い山椒へ 8.1個の100万都市より、2個の50万都市へ 9.横並びより、個性化へ
上記に挙げた「望ましいコムーネの9要件」の到達地は、以下の2項の理念である。 1.紅(弱者:住民、労働者、地方etc)の擁護 2.風土感覚と地名感覚の健全化(←住所表記が簡潔になる)
自治体論においても、誰の利害を代辯するかを根底に考えるべきである。紅(弱者:住民、地方、労働者…)なのか、白(強者:支配階級、中央、多国籍企業…)か。勿論、紅の利害を代辯する内容でなければならない。 西尾私案や政令指定都市は、白の利害を代辯し、紅を軽蔑する自治体論である。白の代辯者が幕張新都心であり、紅の代辯者が千葉市街地と喩えれば解るであろう。 白を擁護する地域は、高が多国籍大企業の草刈り場に過ぎず、人目を惹いても、定着力・還元性に乏しい。言わば「経済の為の人間」が特徴である。 一方、紅を擁護する地域は、地元住民や中心市街地(地元商店街)が活気に満ちてる地域であり、風土や特性を重んじて、定着力・還元性・密度が高い地域である。言わば「人間の為の経済」が特徴である。
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