総務省(自治省)が、「市」の下に、「区」のような新自治組織を設ける腹である。 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20030303i101.htm 勿論、「区」のような新自治体は、一定の事務を都市を通さずに処理する機関であり、又しても缺陥制度である。 都市の下に、「区」のような中途半端な自治体を作ろうとは、コムーネ(基礎自治体)を何だと思ってるのだろうか?いやしくもコムーネを盛り上げたいのなら、「市」こそが主権者であらねばならない。 何故なら、どこの国でも、どこの世界地図を見ても、必要とされる名称は都市名であって、断じて「区」ではないからである。リオのような大都市から、カンヌのような小都市に至るまで、これは同じである。台北も区役所を擁しているが、住所表記では「区」を必要とはしない。 つまり、「コムーネ」「基礎自治体」「都市」は、いずれも同義語なのである。 そんな世界の常識すら理解せず、コムーネの処刑に血道を上げ、缺陥制度を設けて恥じない。そんな総務省は、日本のコムーネと地方自治を侵す癌である。
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