中央集権国家・日本における地方都市は、国によって決められたことだけをやっていればいい「お役所」であり、公務員も使命感などというものは無縁でした。現在も多くはそうでしょう。それを前提とすれば、役所は何処にあってもいい、ただの職場です。住民票をキチンと発行してくれればそれでいいという話になります。
しかし、放っておくと衰退する可能性のある中小零細地方都市(あるいは、発展したい欲求を持っている都市)では、役所に地域づくりの拠点としての意味を持たせる必要があり、都市の構造としても、限られた都市機能を集約することが合理的です。「中心地」は、客観的に見て都市機能が集約しているところないしは集約させるべきところということになろうかと思います。過度に地域間闘争が生じる地域はそもそも合併すべき地域ではないと思います。地域の総合力をアップするための戦略を私心なく練っていくべきであり、その過程で中心地を決めることが出来ればその地域全体にとって幸せだろうと思います。もっとも、このような発想の人はごく少数です。
「公務員というのは、人生意気に感じない人がなるもんだよ」と言われればそれまでの話です。住民が自主的におやりなさいよ。お手伝いはしてもいいですが・・・というのが公務員の主流です。
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