狂牛病問題をはじめ、あってはならないことが頻繁に起こります。行政の危機管理能力に疑問を抱かざるを得ません。警察の不祥事に典型的に表れますが、役人の発想として、「あってはならないこと」は、想像しないようにしよう、見なかったことにしよう、無かったことにしよう、と考える傾向がインプットされており、その思考の枠組みから一歩も出られないのではないでしょうか。役人のDNAを焼き直さないと問題の本質的解決にはならないと思います。 「中央集権および上意下達からの決別」が一つの方法だと考えています。即ち、国民、住民の生活に直結した領域では、地方や各部局が自分の頭でものを考えて「答え」を見つけ出していく。その総和として国全体の方針が決まっていくというシステムに変更していくのです。各自が自分の頭で考え、「地頭(じあたま)」を強くすることで、様々な事態に対応できる行政システムを作り出す必要があります。「テストでの解答能力」の高い「人材」から「地頭」の良い人材へのシフト変更を伴う改革になります。
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