*メガスターダンスフェスティバル・2007*
2007年8月17日〜19日
<ちょっとだけパン君の紹介&私たちの出会い>
ブレット(通常・パン君)は10年前に競技を引退したあとほとんど踊ることもなく、たまにちょこっとお遊び程度に踊るくらいで競技ダンスからはまったく離れていた10年間。でも太りすぎで心臓を悪くしてから、健康のために去年からダンスを再開。
今年の5月、私が”ダンススポーツ協会のパートナー募集コーナー”で彼の名前を見つけて「トライアルしたい」とメールをしたが返事はこず・・・先生に名前とケイタイ番号を控えた紙をみせると・・・
「あぁ〜昨日、彼に君のことを聞かれたよ!」
パン君は木曜日の団体クラスに来ていた人だった。それならそうと先生も早く行ってくれればいいのに・・・先生、たまにイジワルなおっさんと化す。(^^;)
今、私は教師資格のためのインターンで初心者にダンスを教えてるので、木曜日の団体クラスには行くけどそれ以前にはほとんど顔を出すこともなく、パン君の存在もそれまでは全然知らなかった。
そしてある木曜日の夜ーーーー
スタンダードとラテンの2種類を教える間に休憩時間があり、そのときにスタンダード。ニューボーグ(NV)、ラテンの3種類の曲がかかり自由に踊っていい時間となっている。
たまたま。。。私がパン君にメールをしてから10日もたってただろうか・・・NVのバークレーブルースを誘いに来た人がいた。踊ってみるとソーシャルダンサーのおどりではなく、競技ダンサーの踊りだった。思わず私も真剣になりバークレーを踊りきった。
で、その日は終わり・・・後片付けの手伝いをしてるときに先生から
「彼がブレットだよ。踊ってみてどうだった??(^0^)」
ホンマ先生ってイジワルなのよね〜〜〜苦笑。
とニコニコしてる。ゑぇ〜〜〜〜それならそうと早く言ってくれればいいのに・・・結局その夜。ブレットはメールをした人間が私だった。とは知らずに帰った。爆爆
そして次の週・・・初めてパン君が私がメールの差出人だと知って、休憩時間に3スタイル全部を踊ってみた。
パン君。もともとアダルトクラスでラテンとスタンダードはレベル3(C級)。NVはレベル4(B級)だったと聞いてビツクリ!!少々古いスタイルなんだけど、なかなかこれだけの経験者はいないので、正式にカップルになるかどうかは後で決めるとしてとりあえずトライアル期間を置いてみることにした。
パン君の踊りはすでに古く、今のスタイルではない。それを本人に認識させるために今思えば相当きつかったしイジワルだった私&先生!ぷぷっ(^m^;)
パン君いわく
「最初の2ヶ月。今までの自信も木っ端みじんにされて本当に辛かった。涙」
と涙なしには語れないくらい辛かったらしい。やることなすことにチェックが入り直される。それも先生だけでなく私からも・・・(^m^;)
”自分はグレードの高いダンサーだった。”
という自負心も手伝って最初の頃は先生とケンカ腰になったこともあったっけ・・・(^^;)
それでもものすごい忍耐と努力でどんどんと新しいものを吸収して行ったパン君。そのころから私も彼に対しての尊敬の念を抱くようになった。
いつもきついことを言う私だったけど、ある日
「あなたはどんどん良くなって行ってる。練習をすごくしてることも、一生懸命直してることも私がよくわかってる。いろいろとより良く踊るためにキツイことも言ってるけど、内心では”やるな!!”って尊敬してるのよ!」
と思っていたこととを口にだした私。そのころからかな〜〜〜パン君が変わりだした。それまでは自信喪失と先生と私からのダメだしにダンスへの情熱を失いかけてたのね・・・私のこの言葉で、私がパン君をバカにしていない!ってことがわかったらしい。苦笑
でも私は本当に彼の練習量と努力を目の当たりに見て、感じてきたからこその言葉であって、お世辞や元気付けの言葉でないのがパン君にも理解できたのだと思う。
そしてもう一つ、日本の競技ダンサーのたまごっちさんからの
”パートナーをいかに立ててその気にさせるか!”
という助言を思い出していた。たまごっちさんはそれはそれは出来た女性で、パートナーさんのことを一番に考え、教え諭し・・・それを決して表にださず、あくまで男性を立てて立ててうまくコントロールしている。
それとちょうど2週間ほど前にたまごっちさんの先生がたまごっちさんに言われた
”本当に踊る相手はパートナーであって自分(先生)ではない!”
との言葉に私も覚醒!たまごっちさんの先生ありがとう!心から感謝しています。(^^)
私は今まで、少しでも先生のボディーや動きとおなじようになるようにパンくんに要求してきた。もちろんそんなことがすぐにできるはずもなく・・・それに対して私はフォローするよりも、タイミングの取り方も音楽も常に先生と同じように・・・とパン君をリードをしていた。
音楽にしても足の動きにしても、先生と踊るときにやっている私の動きを、パン君に対して踊るときもしていることからパンくんの動きの間にビミョウなズレができて、それをまったく快く思わないパン君がいて、私はまったく自分の思うようにならない苛立ちをパンくんに投げかけていた。
でもある日。ふとたまごっちさんの言ってた
”男を上手く立てて、おだてて育てる”・・・名づけて『たまちゃん戦法』を思い出し、ためしにやってみたのが4週間前。
わたくし、自慢じゃないが生まれてこの方、男を立てる!などということは自分の辞書にはなく・・・爆。それはそれはストレスに感じたけど、やってみると『以外とこれは使える!!』と思ったほどパン君の変わりぶりがありました。笑
パン君の性格は偉そうな日本男児そのもの(爆)で”貴様・オレ様主義”と私が名づけてあげたほど・・・ま、よく言えば男らしい?イニシアチブを常にとっていたタイプの男だったわけね。爆爆。
こういうタイプの男にはこの『たまちゃん戦法』はバッチリ!ツボにはまったって感じ。笑
このころからやっと『ワンピース』という言葉の意味が私にとってわかったかな・・・私が実際に踊るのは先生じゃない。あくまでも私のリーダーはパン君!
まずはパン君のことを考えて、足りない分を私がサポートする。。。。これがわかったのがデビュー戦2週間前のこと。
ここから私自身の意識改革が始まった。少々の音楽のズレは気にしないことにする!タイミングもパン君に付いていくのみ!!今までの私ならこんなこと絶対にしなかったけど、パン君の頑張りに私もちょっと頑張ってみよう!そしてふたりで”二人の踊り”を作りあげて行ってみよう!!と決心したのでした。(^0^)v
それがコンペ前の2週間。たった2週間だけど私たちの踊りは驚くほど変わった!!
いつもぶつかっていた・・・その原因は私のパン君に対する信頼感のなさ!それを直しただけでここまで穏やかに、楽しく、進歩するものだったのね〜〜と思った。
たまごっちさんには本当に感謝しています。これからもいろいろとご指導よろしく!!
・・・と長かったけど、これが私たちの出会いから今までの話!では、コンペの話に戻って〜〜〜
8月18日(土)。
いよいよ今日が私とパンくんのデビュー戦となるマスタークラスニューボーグの日。
*ニューボーグについて知りたい方はここをご覧ください。*
<レベル3・NV>
踊る種目はトワイライトワルツ。カルーセル。タンゴエット。の3種類。
ニューボーグは私にとって一番弱いダンスで、ついでにパン君もこの3ヶ月間スタンダードを中心に練習するのみで、NVはレッスンもたった数回。練習も日曜日と月曜日の踊りこみのための練習会のみ!部分練習をすることもなく、本当に練習らしき練習をしたのはコンペの1週間前。爆
カルーセルのカルーセル(回転木馬)パート。
カルーセルのチェック。大きく背を反らせるみっちゃんスタイル!(^^)
まったく自信のないまま挑んだNV。このクラスはエントリー数が少なく予選はなくて最初からファイナル。
もう一度踊ることは許されないのでとにかく自分たちの出来る限りの力を出す・・・が・・・元々本当に練習をしてないから、顔の向きをあわせることだけに集中するものの、全然合ってない個所がいっぱい。あまりにおかしくて踊りながらホントに笑い出してしまった。
3種類の中でも一番の私の苦手が最後のタンゴエットのアームスと顔の向き。私一人で何度も練習はしてたんだけど・・・パン君はできてるのに、私が間違えた!爆恥。
いやぁ〜〜全部ビデオがものがったってくれてました。苦笑・・・汗汗。
カルーセルの最後の部分。ここは私のお気に入りのセクシーウォーク!爆
無事に??レベル3が終わり、次はレベル4(B級)NV。準決勝から。決勝は6組で8組がエントリー。2組落ちるわけだけど、ここで終わりたくないなぁ〜〜〜(^^;)
ルシールワルツ、シャーメイン、タンゴテリフィック、イブニングスリーステップ。の4種類!
ルシールワルツの出だしの部分。エリエルしてます。(キック)
これらもアームスの練習を一生懸命したのはタンゴテリフィックとイブニングスリーステップのみ。苦笑 それでも特にイブニングスリーステップがまぁ〜〜見事にバラバラでね・・・目も当てらない始末。。。爆爆。
問題のイブニング〜でもここのシェープはバッチリ合ってる。爆
そして、二人が大好きなタンゴテリフィック!このアームスはめっちゃ練習をしたし、ふたりが気合いの入る唯一のNVダンス。笑
一番自信のあるタンゴテリフィック。まずは出だしから〜〜〜笑
タンゴテリフィックは、タンゴというよりはパソドブレやフラメンコに近く、雰囲気のとても大事なNVダンス。もちろん5ステップやタンゴウォーク、コントラチェックなどタンゴの要素が凝縮されていて、かの有名な毛塚道男先生が
「もっとも短く完成されたタンゴルーティン!」
と言われたほど。。。。数年前のメガスター(当時はスーパースターズ)でお会いし、おしゃべりさせていただきました。
私の振リ付けは2人離れてのターンとウォークでスカートをフラメンコのように振り回す。
ここもセパレートパート。タンゴと言うよりもパソドブレの雰囲気ね。
ここでもセクシーポーズが飛び出す。みっちゃん作!私も好きねぇ〜笑
無事に準決勝通過!(^0^) 決勝でも・・・やっぱりちょっとチグハグだったけど、準決勝よりはマシだった・・・と思う!笑
そして、プレゼンテーション(表彰式)
「マスターレベル3・NV1位は・・・342番・ブレット&ミチコ Fromクィーンズランド!!2位は・・・」
とのアナウンス。私はまさか優勝だとはおもわなかったんで聞いてなかった。爆!ブレットがハグ&キスをしてきて始めて自分たちが優勝だったことに驚いて〜〜〜慌ててトロフィーをもらいに行った。わはは〜
レベル3のプレゼンテーション後は楽しみにしてた”クリストファー&ジャスティナ・ホーキンス組”と”マイケル・マリトフスキー&ジョアンナ・ルーニス組”のデモダンス
それはそれはどの組も素晴らしく、ため息が出るくらい素晴らしい基礎ステップ。スピンの切れのすごさや深くて見事なロアーとライズ。。。それはそれは夢心地のひと時。しっかりと見入ってしまって・・・ついでにデモダンスの後すぐがプレゼンテーションと重なって・・・2組の生写真を撮ることも出来ずに残念!!涙
そして、レベル4の結果は・・・優勝は同じ教室のお友達。2位、3位と私たちの名前はない「そら、ふたりが合ってないから無理無理!」と思ってたら
「3位は342番」
と言われ・・・これはラッキー!?ッて思った。でも先生(今回はジャッジはしていない)や他の先生いわく
「もっと上位でも良かった踊りをしていた!!」
とのことで、もうこの言葉だけでいいや!笑
先生の生徒ユースからマスター2までのカップルざっと15組。ほぼ全員が優勝、準優勝はあたりまえ。入賞してない生徒はいないほど。ま、これはいつものことだからおどろくことではないんだけど、今回は私とパン君の優勝と入賞には先生も他の生徒の優勝以上に喜んでくれてました。
そしてまた競技に戻り・・・最後のイベントが終わったのが12時。笑。ま、いつものことだからまったく驚きもしないけどね〜〜〜ホテルへ戻って、早く寝ればいいもんをパン君と話こんで寝たのが午前2時でした。ついでにこのことで”チャッターボックス”(おしゃべりさん)とあまりありがたくないネーミングをされてしまった。自分だってしゃべりこんでたのに・・・(--;)
8月19日(日)
ドアオープンは8時からだけど、私たちの出番は1時まえ。ホテルのチェックアウトが10時だったので、それまでにパッキングと髪上げ&化粧をして会場へ。
昨日の髪型は、カーリヘアーの付け毛。今日はクラッシックに夜会巻き風の付け毛。みっちゃん作で簡単に作れて髪上げもらくちんな優れもの。前に買ってあったけど使ってなかった髪飾りが見事に夜会まき風にあっててね・・・これは自分でも大傑作だったわ!(^0^)
会場へついてからはウォームアップしたりして過ごし、いよいよレベル3・スタンダード。
種目はワルツ・スローフォックストロット・クイックステップ。
これは準決勝からで上手くいけば2回踊れるぞ!
中国人だけど、参加は『日本』からになってるカップルやニュージーランドやフィリピンやシンガポールなど、なぜか国際大会の雰囲気。爆爆
13組が一気にフロアーへ。ゲロゲロ〜さすがにQSでは2組に分かれて接触防止したけどね・・・(--)
ここの会場はホテルのバンケットホールなので、それでなくても狭く踊りづらいのよね・・・そこに13組。大丈夫か???と不安に思ってたけど、パンくん頑張ってくれました!
最高のフロアークラフト・・・というよりは他の人より少しずらせたスタートで誰ともぶつかることも、1個所に固まって動けなくなることもなく、スイスイと気持ちよく踊れました。でかした!!でかした!!
これが功をそうしてかあとの2種目もうまくいった。決勝へ行く自信はマンマン!(^0^)
プレパレーションステップ。私の右腕の伸び過ぎが問題!これからの一番の課題ね!(--)
う〜〜んと時間をかけてPPへ。優雅なネックチャンジ。笑
フォーラウェイリバーススリップピボット3歩目。
キィ〜〜〜ック!パンツ見えるどぉ。爆爆
ここで、ちょっと休憩!(^^)
みっちゃんのご挨拶は先生いわく”世界TOPクラス級”と言われている。爆爆 これだけは誰にも負けたくないんだなぁ〜〜〜お辞儀のしかたはバレエでお手の物!誰よりもきれいに優雅にときにはキュートに可愛らしくお辞儀をしています。
今回も・・・
足を前にポイント!したポーズ。これは時間のないときが多いかな?
これはいつものポーズ、ここから深いお辞儀へ入ります。(^^)
↑太ったおっちゃんの後ろでパン君もおちぇめなポーズ。
ビデオを見ていて気が付いたんだけど・・・マツダ聖子ちゃんのように”うんうん”とうなづいてたり、なにか言ってるのよ!爆爆 たぶん無意識に気持ちよく踊れた!とかお辞儀の仕方がよかったとか・・・自分で満足しているんだわね。でたぁ〜〜究極のナルちゃん!!(^m^)
そして結果はもちろん、決勝へ!!
なんと決勝では、私の大好きなスポットライトが浴びれて、階段から降りてくる本格的なやつ!いやっほ〜〜(^0^) 舞台裏でセクシーポーズを取ったりしてみなの笑いを引き出し、順番呼び出しのおっちゃんとジョークをいい合い、なんとも緩んだ?和やかな??待ち時間!でも・・・
「342番、Fromクィーンズランド。ブレット&ミチコ・・・」
とのコールを受け、ついでに友達の盛り上げの声を聞いたら豹変!カーテンを出てまず会場を見渡し最高の笑顔!そして階段を下りてターンをして深々とお辞儀・・・”誰よりも素晴らしい超最高のご挨拶”←先生談。をいたしました。これでも会場大盛り上がりよ!爆爆
私を見て見て光線発射中!超キモチがよかったよ!やめらんなぁ〜〜い!笑
決勝メンバーは私たちともう1カップルの2組がクィーンズランド州から、ビクトリア州が1組。あとはシンガポール、ニュージーランド、そして日本。と国際色豊か!IDSFのイベントみたい。(^^;)
結果は、日本からの中国人が1位。2位はニュージーランドからのカップル。私は結構いける!?と今回は思ったのだけど、パン君は3位でもラッキ〜〜って思ったらしい。
でもビデオで見る限り、どんぐりの背くらべだったけどね。。。ゑ?これは負け惜しみってか?苦笑。ま、次回のお楽しみと言うことで〜〜〜〜
今回いただいたのは・・・優勝カップとメダルと賞状でした。
私もパン君もコンペが大好き!踊ってる間中楽しくて!楽しくて!!勝手に笑いがこみ上げてきたりしてね。二人ともフロアー栄えもするようで・・・みなからとても励ましや応援のお言葉を頂きました。
さぁ〜〜次は10月のローガン(地元)よ!!
<ちょっとだけこぼれ話>
うちの先生は表彰のときの格好にはものすごくうるさく、女子は必ずフロアーで来たドレスを着ることになっている。男性はエンビ服を脱いでもたいがいはスーツを着用しているのでいいんだけど、女子は表彰まで時間があるとまた着替えに戻ったりしてね・・・(--;)
なぜなのか先生に理由を聞くと・・・
『見ている人(客もジャッジも)はドレスで人を認識する!』
『だから表彰のときには誰が入賞したのかを、みなにわかてもらうためにドレスに着替えるんだよ。これはジャッジにいつも高得点を取ってるいいダンサー!!という印象を持たせる!と言う意味でもとても大事なことなんだよ。』
なるほどね〜〜〜ドレスに着替える意味がわかった!!たしかに人は印象で人を見るもの。いつも入賞してることをジャッジに印象つけることができれば、おのずと点数が高くなるってのもうなずけるわ。
ドレスが素晴らしいこともとても大事な要素。ありがたいことに私のドレスは、『素敵ねぇ〜〜』とまったく知らない人からも声を掛けられるドレス。これからも素敵なドレスの製作をニエちゃんよろしくね!!(^0^)