閑吟集 小歌 |
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大意…… |
言葉をかけたいと思い余って。 |
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情けないけれど、とてもかわいい歌だと思います。思う人に声もかけられない。本当は“好きです”と言いたいのに、どうしても言えなくて。それでも、勇気をふるって声をかけては見たら、口を突いて出たのが「あれ、ごらんなさい。空を行く雲足がなんて早いんでしょう」だなんて。 片思いの初恋の思い出には、この情景と似通ったものが有りはしないでしょうか。へたに思いを打ち明けて、笑われたらどうしよう。拒絶されたらもっといやだ。そんな想いが頭をよぎって、好きという代わりに、言っても言わなくてもよいような事を、とっさに口にしたりしたことはありませんか。 それでも、声をかけられただけ、まだ良いのかもしれません。会っても声をかけられなかった頃に比べれば、先へ発展する可能性もあるわけですから。 |