梁塵秘抄 巻第二 四句神歌 雑 |
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大意…… |
私の子供はもう十余りの年になったでしょうか。 |
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“歩き巫女”というのは、特定の神社に属さずに諸国を巡って歩く巫女のことです。 巫女ですから、当然占いも生業でしょう。まだ年が若いですから、その占いが当たるとか当たらないとかいって、荒くれた漁師達にからかわれるでしょう。時には、遊女の真似事もするのかもしれません。 可哀相だけれど、どうもしてやれない――。そんな母親の溜息が聞こえてきそうな気がします。 そう嘆息する母もまた、二十歳に満たない娘と同じ境遇にあるのかもしれません。明日になれば、どこを定めぬ旅の歩き巫女として、自分も歩き出さねばならないのかもしれません。 寂しい、切ない、母親の歌です。 |