八木重吉
詩稿「母の瞳」

 
   夕陽


 
 秋のゆうひは
 
 地におちさへすればすぐにひろがって ひかる
 
 ひかりながら夢をみてる
 
 あんまりしづかなので
 
 こどもが ひかりの中でさわいでいるようなきがした



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