八木重吉
詩稿「母の瞳」

 
   


 
 雨のおとがきこえる
 
 雨がふってゐたのだ
 

 
 あのおとのようにそっと世のためにはたらいてゐよう
 
 雨があがるようにしづかに死んでゆこう



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