八木重吉
詩稿「母の瞳」

 
   秋のこころ


 
 水のおとが きこえる
 
 水の音のあたりに胸をひたしてゆくと
 
 ながされてゆくと
 
 うつくしい世界がうっとりとあかるんでくる



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