山村暮鳥
「風は草木にささやいた」



  
 夜の詩


 
あかんぼを寝かしつける
 
子守唄
 
やはらかく細くかなしく
 
それを歌つてゐる自分も
         い つ
ほんとに何時かあかんぼとなり
 
ランプも火鉢も
 
急須も茶碗も
 
ぼんぼん時計も睡くなる