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カードマジック準備編-1-


はじめに、「カードマジック」は「トランプマジック」とは違うのですか、と聞かれることがありますが、もちろん同じものです。ただ、トランプと呼ぶのは世界的には珍しいこと(おそらく日本だけ)で、世界一般には「カード」と呼ばれるため、あえて「カードマジック」に統一しているわけです。マジシャンなら「トランプマジック」と言う言葉を使わないでしょう。もちろん、それを承知で「トランプ」と言う言葉を使用することもあるんですが...

さてこのページでは、これからカードマジックをするにあたって、知っているべきであろう、と思われるものを取り上げていきます。
もちろん、これがすべてではありません。また、書籍(解説書)によって微妙に表現が異なることもありますし、100%完璧なものでもありません。
そんななかでも、Aoshima として、必要を思われるものを積極的に取り入れました。
カードの名称
さて、左の写真は言わずと知れた「カード (card)」です(^^; 一応、簡単に名称を記入しておきました。
カードの左上と右下には、そのカードを示すスーツ (suits)♠♣♥♦)と数字(絵札はJ,Q,K、エースはA)が小さく記載されていますね。これは「インデックス (index)」といいます。見出し、という意味です。
カードの四隅は丸くカットされています。この部分は特に「コーナー (corner)」と呼びます。単に「隅」とか呼ばれることも多いでしょう。
そしてカードの短いほうの縁を「エンド(端)(end)」、長いほうの縁を「サイド(側)(side)」と呼びます。

ちなみに、このカードは表面が見えています。この表面のことを特に「フェイス」と呼びます。逆に、裏面のことを特に「バック」と呼びます。青色の裏のカードを「青バックのカード」と表現したりして使います。

ジョーカーを除いた、カード1組(通常は52枚)のことを「デック (deck)」と呼びます。観客が1枚抜いたものでもデックと言いますし、必ず52枚じゃないとダメ、と言うことではありません。
デックを小分けにした場合、これを「パケット (packet)」と言います。3枚のカードでも、20枚のカードでも、パケットです。あきらかに1組には足りないカードの山のこと、と理解していただければいいんじゃないでしょうか。

さて、デックは通常、フェイス(表面)を下にしてバック(裏面)が見えるようにして使いますよね。この状態のとき、一番上を「トップ (top)」、一番下を「ボトム (bottom)」と言います。特に、一番上のカードはトップカード、一番下のカードはボトムカードと呼ばれます。

厳密には、トップは「一番裏のカード」、ボトムは「一番表のカード」のことです。つまり、フェース(表面)が見える状態ならば、見えているカード(フェースが見えているカード)がボトムで、一番下がトップということになります。しかし、これは混乱の元ですし、分かりにくい面もありますので、トップやボトムの表現は、一般的には裏表に関係なく単にカードの上下を示すことが多いようです。


紹介した用語は、日本語の方が理解しやすい反面、カタカナ名が多用されているように感じます。また、「売りネタ」、つまりマジックショップ等で販売されているものには、どうしても英語解説書が付いてくるんです。これは、売りネタの多くが海外のものであるからなのですが、専門用語は辞書に載っていない事も多く、カタカナ名で覚えていたほうが理解の助けになる、という側面も否定できません。


余談ですが...
日本で言うトランプですが、英語では "playing cards" と言います。単に "cards" といえば、トランプのことなんです。英語でトランプ "trump" というと「切り札」のことで、まさに「とっておきのカード、最後の手段」を意味する言葉です。
このページPart.1 まず、各部の名称を覚えましょうこのページ

Part.2 カードを用意しましょう

Part.3 参考にしたい文献

Part.4 実践:カードの扱い方

Part.5 暫定:カードマジックの「あるといいな」グッズ

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