さざなみスプリングカップ

[’96男子の結果][’96女子の結果]
[’95の結果][’94の結果]
[’93の結果][ピアスアローバジャーズ]

さざなみスプリングカップ’95の結果

女子各チームの力はかなり均衡していて、どこが勝ってもおかしくない試合ばかりでした。女子の決勝はBリーグ1位の興銀と、得失点差でAリーグ1位となったNECの対戦となりました。NECは前半28対17とリードされましたが、後半は向川恵子選手、山本有希子選手等の大活躍で、日本リーグ入替戦の雪辱を果たし、優勝しました。

男子は日本リ−グや関東実業団リ−グの有力チ−ムが集い、多数の外国人選手が加わったクラブチ−ムのピアスアロ−バジャ−スとともにダンク、ダンク、ダンクの連続でとても見ごたえのある試合を見せてくれました。ものすごい高さでリバウンドをとったかと思えば、そのままリムにたたき込み、アリ−ウ−プを決めたり、スタンディングでダンクを決めるなど、さすが元NBA選手と思わせるプレ−で、満員の会場を湧かせてくれました。そうそう、ブロックしたショットをそのままつかんでしまったのは圧巻でした。土曜日に行なわれたダンクコンテストでは日本人選手もハッスルし、会場のど肝を抜くSuper Dunkが続出しました。

男子決勝の三井生命ーピアスアロー戦は豪快なダンクシュートで幕を明けた。満員の観客の中、ピアスアローは金子健史選手(身長183cm)、元NBA選手のミルトンベル選手、ジャパンエナジーアシスタントコーチのジョンパトリック選手(193cm)、ヨーロッパでプレーしていたバイロンタッカー選手(212cm)をはじめとしたつわものを擁し、パワープレイで前回の覇者三井生命に迫った。まさにダンク軍団対エクスプレス軍団の戦いとなった。三井生命は挑戦者のパワーに押され、前半こそ44対35とリードを許したものの、後半では3ポイントシューター不在のピアスアローに対し、ゾーンディフェンスで守りをかため、相手の疲れが見えてきたところを見逃さない速攻で得点を重ねて逆転した。その後、三井生命も残り17秒で3点差まで追いあげられた上、パスミスを犯し、あわや再逆転という展開となったが、辛くもにげきり、三井生命が3連覇を達成した。

この大会では、外山英明選手(大和証券)をはじめとして、30数本のダンクシュートが炸裂し、地方大会とは思えないほどの盛り上がりを見せた。また、手作り大会とはいえ、コートアナウンサー、キーボードでの効果音、アメリカナイズされたフロアーと、バスケット普及に並々ならぬ力を注いでいる富浦町関係者の努力には、ただただ脱帽するしかない。

さざなみスプリングカップ‘95の結果

[男子]
優勝三井生命 "ミックス"(日本リーグ1部)
2位ピアスアロー "バジャース"(クラブチーム)
3位大和證券 "ホットブリザーズ" (日本リーグ1部)
4位東京海上 (関実リーグ1部)
5位丸紅(日本リーグ2部)
6位大日本印刷 "イーグルス"(関実リーグ1部)
7位新日本製鐵 "スパーレッツ"(日本リーグ2部)
8位日立本社 "ライジングサン"(日本リーグ2部)
[試合結果]
決勝三井生命8235−44
47−32
76ピアスアロー
3決大和證券7142−33
29−33
66東京海上
5決日立本社5426−29
28−26
55新日本製鐵
5決丸紅7034−29
36−28
57大日本印刷
準決勝三井生命8849−32
39−39
71東京海上
準決勝大和證券6642−29
24−49
78ピアスアロー
1回戦三井生命7834−15
44−36
51新日本製鐵
1回戦日立本社6439−37
25−32
69東京海上
1回戦丸紅6526−35
39−37
72ピアスアロー
1回戦大和證券10356−35
47−24
59大日本印刷
Slam Dunk Contest
優勝本居智洋(新日本製鉄 No.4 )
2位風間 剛(三井生命 No.10)
3位アビ コモラセ(ピアスアロ− No.54)
[個人成績]
MVP小沼洋一三井生命 No.23
[総得点]
B.Tuckerピアスアロー No.2572点
嶋田和彦大日本印刷 No.662点
堀井幹也東京海上 No.2054点
M.Bellピアスアロー No.4253点
渡辺信宏大和證券 No.648点
[3Pシュート数]
嶋田和彦大日本印刷 No.618本
渡辺信宏大和證券 No.611本
薮芳輝三井生命 No.277本
M.Bellピアスアロー No.426本
浅田竜介日立本社 No.46本
[フリースロー数]
堀井幹也 東京海上 No.2014本
小沼洋一 三井生命 No.238本
村田誠二 三井生命 No.357本
野々上邦浩東京海上 No.117本
松本慎太郎、本間康弘、池卓実6本
[ファール数]
堀井幹也東京海上 No.209個
藤原龍民大日本印刷 No.48個
J.Patrickピアスアロー No.238個
J.Harrisonピアスアロー No.358個
原田富、M.Bell、B.Tucker7個
堀戸洋孝、出口実、宮下逹也
[女子]
優勝NEC "NECロケッツ"(関実リーグ1部)
2位日本興業銀行 "キューピーズ"(日本リーグ2部)
3位東芝(日本リーグ1部)
4位三井生命 "ミックス"(日本リーグ1部)
5位富士銀行(関実リーグ1部)
6位荏原製作所 "ハロービッキーズ"(関実リーグ2部)
[試合結果]
決勝NEC5317−28
36−19
47日本興業銀行
3決三井生命7142−39
29−37
76東芝
5決荏原製作所4217−29
25−16
45富士銀行
A)NEC4932−16
17−36
52荏原製作所
A)三井生命5116−37
35−32
69NEC
A)三井生命7236−26
36−24
50荏原製作所
B)東芝6534−29
31−26
55富士銀行
B)日本興業銀行5420−31
34−12
43富士銀行
B)東芝5928−32
31−35
67日本興業銀行
A組
三井生命1勝1敗得失点差より1位NEC
NEC1勝1敗2位三井生命
荏原製作所1勝1敗3位荏原製作所
B組
東芝1勝1敗1位日本興業銀行
日本興業銀行2勝0敗2位東芝
富士銀行0勝2敗3位富士銀行
[個人成績]
MVP向川恵子NEC No.8
[総得点]
竹田さゆり三井生命 No.446点
東美奈子東芝 No.1241点
藤田香東芝 No.1341点
真田志穂富士銀行 No.1939点
向川恵子NEC No.8 38点
[3Pシュート数]
金沢美弥荏原製作所 No.147本
西澤直子荏原製作所 No.46本
清水貴子三井生命 No.144本
岡本和子富士銀行 No.94本
斉藤章子日本興業銀行 No.54本
[フリースロー数]
竹田さゆり三井生命 No.412本
山本有希子NEC No.1411本
米田由紀子三井生命 No.56本
伊藤久恵、合谷まゆみ、5本
鈴木晶子、東美奈子
[ファール数]
加納智美荏原製作所 No.1212個
工藤忍東芝 No.1711個
竹田さゆり三井生命 No.49個
島袋好未三井生命 No.159個
進藤香織富士銀行 No.169個

観客の言葉
埼玉県 原田幸子さん(OL)
私は大和証券の試合を見に来たのですが、駅を降りた時にはずいぶんと静かな町だなという印象を受けました。ところが一度体育館の中に入ると、熱気がムンムンしていて、外と中では大違いだったと驚かされました。また、こんなきれいにデコレーションされたコートを見て、とてもこれが町の体育館だとは思えませんでした。少しでも良い大会にしようとする町の人の気持ちが手にとるようにわかりました。田舎だからなのかもしれませんが、実行委員の人が親切で、民宿の紹介までしてくれて、本当に助かりました。内容はというと、今まで私が見に行った試合と違って、外国人選手が多く、大和証券の選手もいつもよりかっこよく見えました。とても国内の試合とは思えないくらい迫力ある試合でした。もちろん来年も来ます。
千葉県 生稲謙二郎君(富浦中学校男子バスケットボール部主将)
僕がガードとしてオールスターに出場できたのは嬉しかったし、ラッキーだったと思う。日本リーグのガードの選手が大きな声で指示を出していたので、僕も格好つけて同じように声を出してみた。最初はちょっと恥ずかしかったけれど、自分もトッププレーヤーになったような気がして、結構気持ちよかった。
千葉県 石井美紀さん(富浦中学校女子バスケットボール部主将)
私たちはこの大会の客席などの準備をずっと手伝ってきて大変だった。でも試合を観に来た人たちが、「この席はすごく試合が見やすい」って言って喜んでいたので、とても嬉しかった。私たちが作ったこの大会が成功して本当に良かった。
千葉県 川名雅弘君(館山二中)
試合中、外山選手や外国人選手のダンクシュートをこんなにたくさん見たのは初めてです。僕も早くダンクシュートができるようになりたいです。8年後のスターは外山選手じゃなくて僕がスターですよ。