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3-9.デジタルハイビジョン・ガイダンス



(2001.01.03)

デジタルハイビジョンの現状と未来

2000年12月1日(金)AM11:00STARTでしたが、現状分析と将来動向
の予測検討をしたいと思います。

デジタルハイビジョンの内容(ハイビジョン:HDTV(High DefinitionTele-vision)
NHKだけが世界中がデジタルで標準化を図る中、独断先行でアナログ式にしてしまったのにぃー、
その付けが今、廻された。(ーー;)

<費用:必要なもの>
1.BSデジタルチューナー、ほとんど値下がりしない ← カルテルしてるでしょ、(ーー;)
2.1.だけでもデジタルハイビジョンは見られるが、現在のMUSE−NTSCコンバータの
    ような見方になってしまうのでハイビジョン本来の画質を望むならハイビジョン受像機
    (プログレッシブTV)が必要になる
    詳細は<内容>で触れますが最低でも15万円からします。
    あらかじめチューナーとTVが一体化されたTVもあるが40万円からする
3.そのほかにVTRも現在の物では高画質録画はできないどころか、使えなくなる、(ーー;)
4.音声用アンプもAAC対応アンプでないと性能は出ない
  (AAC:アドバンスド・オーディオ・コーディング)
  音声信号の圧縮・伸張方式でBSデジタル放送の音声の標準規格である。
5.最後にもふれますが、今後の進展が不明確なので多額の投資は慎重にした方がよいと
  思います。

<特徴 ← 特長でわない、>
1.現行電波はVHFもUHFもFM(周波数変調)であり、周波数帯域が広いが、デジタルは
  帯域を狭くできる。
  デジタルの特徴であるDATA圧縮技術が利用でき、多チャンネル化や大量の情報伝送や、
  画質の向上が図れる
2.アナログBSに比べて、天候に左右されにくい。
  赤道上空3万6千Kmで静止している衛星からの電波なので上空の天候に左右される
  (関東では、仰角約28度)
3.データ放送がある
  大きな特徴だがインターネットの様に自分で自由に検索選択できず放送局があらかじめ
  送信している情報から選択できるだけである。
4.ラジオ放送がある
  一見不思議に感じるが静止画付き音声放送と言える。これもいわば周波数の余った部分を
  利用しただけと言える

<内容>
1.アスペクト比が変わる            ┏1:1.618
  4:3 から 16:9 になる(横長になる)(黄金分割に近い4:3から、なぜ16:9に
  するか、わからない、)
2.画質が向上する → 4段階にわかれる

<基礎知識>D端子とは何か?
D端子は、EIAJ(日本電子機械工業会)で定めた、民生用コンポーネント用信号端子で、
1999年4月頃から製品に搭載され始めている。

  D1:480i
  D2:480P
  D3:1080i
  D4:720P
 (研究段階として D5:1080Pが有りますが、当分製品化はむりでしょう。)

<重要>D1,D2はハイビジョンでは無い、現行放送がD1である。D3,4が主流になる予定。
    安易なテレビ等の解説で、D端子付ならと言っているが、要注意です。
3.双方向
  電話回線接続して放送に参加することができるが高密度受信に比べ電話回線での送信は劣悪で
  擬似双方向と言える
4.i−Linkで種々の機器とDATA送受できるがISO規格になっておらず今後の動向が心配。
5.B−CASカード
  BSデジタルTVやチューナには必ず付いている受信者を個別に認識するカード
  (1枚=8000円の予定)
  WOWOWやスターチャンネル等の有料放送やP.P.V.ペイ・パー・ヴュー(オンデマンド)
  放送を見るのに必要
6.今後HD内臓チューナやTVが(欧米既に実用)発売される、自動受信記録されたのを有料で見る
  システムになる

<総括・私見>
次期CS放送や地上波デジタルを考慮すると、最低でも10万円高画質を望むなら30万円以上
付属関連デジタル機器を揃えたら100万円を超えるので、アナログBSは2007年までは
継続されるので(現行BS衛星の寿命が来る)それまでは様子を見る、余裕期間にしては如何でしょ

メーカーや政府の「無用な消費拡大 = 浪費。」に乗りたければ、お止めしませんが、、(ーー;)

参考までに、地上波のデジタル化は2003年より始り、5年で日本中のローカル局もデジタルに
対応するので、2007年には動向が判明する
現行地上波放送はデジタル化に伴って2010年に廃止予定である。
2011年には現在のTVには、なにも写らなくなる。
ついでに、VTRも既存の再生は可能ですが、録画やチューナーは機能しなくなります。

NTSCは:National Television System Committeeの略で、 1952年にアメリカで開発された
アナログのカラーテレビ方式のこと。
PALはPhase Alternation by Line の略で、 ヨーロッパで開発されたアナログのカラーテレビ方式の一つ。

MUSEは:MUltiple sub-nyquist Sampling Encoding の略、NHKが開発した高品位テレビ(HDTV)方式の名称。

今までも、ビデオを海外に持って行っても、見られない地域がありました。
D端子も、EIAJ(日本電子機械工業会)で定めたものであり、国際規格では有りません。

ハイビジョンもテレビが先行して発売されていますが、皆さんもお気に入りの番組は録画してるでしょう。
実は、ハイビジョン対応の録画システムは、製品化のめどが立っていません。
現在のDVDで可能なように思うでしょうけれど、それは現行放送(D1,D2)レベルでのことです。
D3,D4を記録するVTRは、青色レーザなどを応用した研究段階であり、未だ製品化されていませんし
されても高額なものになるでしょう。

アナログ・ハイビジョンが、庶民の手の届かない価格で、見切り発車されましたが、その当時は現行放送を
廃止するなどという暴挙はありませんでしたが、今、推進されているデジタル化は、VTRひとつとっても
見切り発車と言わざるを得ません、その段階で現行放送の廃止を決定していることを、非常に危惧します。

異常です、、(ーー;)


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