5-7.高校生は将来何になりたいか
(1999.08.30)
ぼくの好きなテレビの番組があります。政治経済をおもに扱った、ワイドショー
のような番組です。
どこのチャンネルをまわしても、どの新聞を読んでも、横並びで、どこかで誰かが
統制しているとしか思えない中で数少ない、評価したい番組でしたが、最近傾向が
思わしくなくなってきました。
最近の番組の中で、日本、アメリカ、中国の高校生に、将来何になりたいですか?
という調査をした結果を取上げていました。ベスト3まで出ていましたが、1位が問題
だと言っていました。
アメリカは専門技術者で中国は会社社長(企業家ですね、)でした。
日本は公務員でした。
それをあげて司会者は、高校生諸君頑張れ、未来は君達にかかっているんだから、、と、
言ったんです。
ぼくは思わずあたまに血がのぼりました。
何を言ってるんだ、何を考えているんだ。まったく何も分かって
いないんだなあ、と憤慨にたえません。
高校生は正直です。日本も、アメリカも、中国もです。
その正直な高校生が、なりたいものは、その社会で、いちばん魅力がある職業なんです。
もし、高校生の正直な答えが、意にそわないならば、悪いのは高校生ではないでしょう!!
日本のそんな現状を作ってしまった大人や社会、政府官僚や政治家が悪いんです。
公務員、官僚がいかに問題が多いかは、ぼくの別のページ5-5.貿易をしていない国、
アメリカ、の中の特に、パラサイト(Parasite)の部分をお読みいただければと思います。
比較的、評価していた番組ですら、こうですから、さらに司会者は、今の高校生の
“ジベタリアン”などをあげつらって、無気力で将来への希望がない!、と言いました。
そんなふうにしたのは、我々おとなだということを棚に上げて、そんなことを言うようでは、
救いようがないというものです。
官僚や政治家も悪いでしょうが、その人を選挙で選んだのは、20才以上の全員の
責任でもあります。
天を仰ぎて唾する。ようなことです。
高校生に限らず、子供は皆、正直です。それがおかしいと思ったら、自分達が
おかしいと思い起さなければ問題はいつまでも、良い方向に向かいません。
そうしてみると、やはり子供は天使なのでしょう!預言者でもあります。
世の問題を正しく指摘しています。
それに、耳を傾けるかいなかが、日本の将来、未来の運命を決めると言っても
過言ではありません。
ぼくも含め、ご自分の、いなければ、ご親戚やご近所でも、子供たちの声に耳を
傾ける必要があります。