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5-10.日本の民主主義とは



(2000.02.07)昨日の大阪府知事選挙を観て感じたことですが、

 大阪府知事選挙と民主主義というタイトルは、しばらくしたら、民主主義に関して
とかに、変更します。
大阪府知事選挙を例に取っただけで、目的は民主主義の基本的なことについて、
考察したいからです。

 国政では、民主党始め野党全てが審議をボイコットするという異常事態が続いています、
これは民主主義がなんであるかが、そもそも誤解されている結果です。
 厳密には、議会制民主主義と言うべきですが、野党はなぜ、国会審議をボイコット
しているのでしょうか?
それは誰も分かっているとは思いますが、それでいいのかどうかは、いかがでしょうか?

ぼくも専門家ではないので厳密に正しくは言えませんが、つまり、圧倒的多数の与党に対しては、
何をもって、しても、結果は分かり切っているから、審議は無駄だ、と言うことでしょうか。
 議会制民主主義は、本来、多数決で最終的に決定しよう、という考え方ですから、
圧倒的多数政党の主張が通るのは、当然のことで、何の不思議もありませんし、そうでなければ、
かえっておかしいのです。
 そんなことも分からない野党は、まるで、だだっ子みたいと言われても仕方ない状況です。
野党にとって大切な事は、公の場で、正しいと信じることを主張して、少しでも同調を
求める事と、近い将来、自分達も、政権を手にする為の、信頼を培うことです。

 ぼくがお話ししたいのは、このような基本的で単純なことでは、ありません。
 野党、中でも中核的な民主党の方針に疑問を持ったから、このページを作りました。
 民主党は国会審議をボイコットしながら、大阪府知事選挙で、自民・自由・公明と
共同で候補者を支援して、ご承知の様に、その結果当選しました。
 ぼくが残念で、憤りさえ感じるのは、今回の選挙が中央の総選挙の前哨戦とまで、
言われる程のことなのに、そして、中央では国会審議をボイコットまでして民主主義の基本を
守らないのに、それと密接で重要な関係にある府知事戦では、協力し合う??
これでは、民主党は何を考え、何を目標にしているのか分かりません。

 お話しを発展させますが、小選挙区制は2大政党が拮抗した状態であるか、いくつかの
政党が柔軟な組替で政党の政権交代が、頻繁に、柔軟に行われなければ、危険なものです。
 なぜ、このようなお話しをするかと言いますと、民主党は、自民党に対して、拮抗する
勢力にならなければ、日本の議会制民主主義にとって、心配どころか、危険なのです。
 民主党は独自のポリシーを明確に提示し、真に与党に成り得る信頼を国民から得て、
他党との協調も含めて政権を狙い、時々は、取らなければならないのです。

 最大政党である自民党と協調していては、民主主義が機能しないのです。
 大阪で協調して、中央でボイコットしていては、いつまで経っても、国民の信頼は
得られません。
ぼくは民主党を支持しているからこの様なことを言っているのでは、ありません。
日本の民主主義が間違った方向に進まないために、必要なことを、申しあげているだけです。

 これは、民主党に限ったことでは、ありません。
 別に民主党でなくても、よいのですが、現状では、いちばん可能性のあることとして、
お話ししたまでです。



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