第6回鑑賞ツアー感想
堂本印象美術館



第6回鑑賞ツアーに参加して
脇本秀子

先日はお世話になりました。
初めて参加して「難しかったー」というのが正直な感想です。
まず、自分が絵を見るのに時間がかかり、最低でも10秒から1分。時には何処に惹かれているのか自分でもわからなくて、絵の前で考え込んでいる時もあって長〜い沈黙のことも。
その「沈黙」が今回とても気になりました。「早く何か言って説明してあげなければ」という焦りと、そうはいってもなかなか言葉で説明できないもどかしさ。
でもベテランのサポーターは同時通訳で話しておられるぅ〜。
今回は焦りともどかしさでドッと疲れちゃいました、が、気付いたこともありました。
「右下に犬を連れた女の人がいます」と他のサポーターが説明しておられるのを聞いていて、私は絵を見る時に「何が書かれているのかを全く見ていない」ということに気がつきました。
「女の人」「犬」というふうに見ていないし、「どういう動作」かも見ていないのだなということに気がつきました。(だから人に説明できなくて戸惑ったのかも・・)
私は「何色」の「どんな形」が画面の「どの位置」にあるのかしか見てなくて、画面全体から「響き」とか「強さ、不安、悲しみ、喜び、安らぎ」とかを感じていたようです。だから抽象画の方が自分にはわかりやすいし好きなのだなということにも気付きました。
自分発見です。そして人それぞれ感じ方が違うことにも驚きましたし、視覚障害者からの鋭敏な反応にもとても感動しました。
こんな私ですが、これからもよろしくお願いします。



◆ 堂本印象美術館鑑賞ツアーによせて ◆   平野絹子

   数かずの 椅子の木彫りを なでて見る

               思い残して 秋霖の中


これまでの活動、鑑賞ツアー第6回を参考にしてください。

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