『SIGNAL 和出伸一・2000のドローイング』展感想



プチツアーの感想
光島貴之さん
 今回、相次いでプチツアーと題した企画がおこなわれました。
しかし、岩下哲士展は、けっこう人数も多くて、楽しくはあったのですが、普段のツアーとの違いは、あまり感じられませんでした。
 という意味では、ギャラリーRAKUでのツアーは、まさにプチツアーでした。
少人数でぶらっと行く? その気軽さを実験できたのではないでしょうか。
実際にコーディネートした木村さんは、気軽にというわけには行かなかったかもしれませんが、1時間ぐらいでぶらっと行って、コーヒーを飲んで帰って来るというのもいいものでした。

目の見える人がギャラリーに行くときには、人にもよるでしょうが、そんなに下調べをして万全で望むことはないでしょう。
そういう気軽さで行けるツアーもあっていいのではと思っていたので、ぼくにはちょうどいい経験でした。
よくギャラリーを、梯子する人もいますよね。
鑑賞ツアーで、街中のギャラリーをあてもなく梯子するようなツアーをやってみたいなあ。

 さて、和出伸一さんの作品ですが、ドローイングのインスタレーションということで、なにをどう伝えるかが難しかったようです。
1つ1つを説明すると全体の印象がどこかへ行ってしまうし、全体を説明しようとしても、それぞれの作品が浮かび上がってきて、とらえきれなくて説明する人は、困っていましたね。
作者のご理解で、画面を触らせてもらったので、つるっとした真っ白な部分と、水彩で描かれているザラッとした部分との対比は触ってもよくわかりました。
それらは、ぼくの絵のように白い部分が、けっこうたくさんあるのだということも理解しました。
そしてそれがドローイングというものだということもわかったような気がしました。ということは、ぼくの絵は、どれもドローイングということになるのかなあ。


ギャラリーRAKUプチツアーを参考にしてください。

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