第15回鑑賞ツアー
「ラブ?レター展」&「前田正博色絵磁器展」感想
アサヒビール大山崎山荘美術館
 


参加者の感想
中島優──美術鑑賞ツアーに初めて参加して

今日は・・初めは怖かったです・・。なんか目の見えない人と何を話したらいいの? と思って恥ずかしいくなって。初めは不安でいっぱいでなんとなく目の見えない人と 接した事が今までなかったので怖かったです・・。
美術館に行って10グループに分けて行動して、目の見えない人一人付き添い二人で まわっていました。
目の見えない人と接するにあたって分かった事は、目の見えない、目の見える関係なしに 両方の人が一つの事。美術館に絵を見に行ったら、目の見えない人は何が描いてあるのかを 教えてもらって、その絵を自分の頭で、想像して描くそうです。
それで思ったのは両方の人が一つの絵を見て共感できるんだぁと思いました。

私は目の見える人で、個人では美術館に行った事ないけど、 目の見えない人が美術館に行くのは、残念であるけど目が見えないからつまんな いんだと自分で思い込んでました。

私は説明下手だから、あまり長い事話せなかったけど、目の見えない人が言ってくれたのは 「説明に、よくないもないよ」って言ってくれました。その時は、なんかこんな自分でも 人の役にたてて人に喜んでもらえたと言う嬉しい気持ちになりました。

あと、目の見えない人が話して聞かせてくれたのは目の見えない世界。目の見える世界があって、 目の見えない人は想像と感性と空気で一つの絵を見てると言ってました。
自分ではどういう意味なのか?と考えながら話を聞いて思ったのは、二つの世界があって、 一つは目の見える世界で、もう一つは目の見えない世界があるということ。目の見えない人は、 前まで可哀想と思ってたんだけど、目の見えない人と話していたら、また新しい宝石みたいな 大切な物をくれたような気がした。

私達見える者は、美術館で絵を見て当たり前のように見終わっていたとしたら、 見えない人たちは、目の見える人たちが見逃していた細かい物をみているのかもし れないと思った。

私は、見えない人は遠い存在に思って、どうやって距離をもったら仲良くなれるっていうか、 普通に話せるのかなと言う思いがあったので、今までは目の見えない人たちと なかなか話せなかったけれど、今日参加してみて楽しいと思いました。
目の見えない人ってすごいなぁ〜って感動してました。
目の見える人たちには持ってない物を持ってるんだと。

今日は参加してよかったです。今日は楽しくてすごい物をもらった気がした。




赤堀浩敬──3月4日に参加して

初めて参加しましたが、とても楽しくて、充実した時間を過ごせたと思いました。
3人一組で観賞する事になりまして、Tさんから質問があり、私から目のことを いろいろと話しました。(目のことをきいてくれてうれしかった。)
洋館にはいり、私が、「この柱さわっていい?この柱何色?柱の大きさは?壁はどんな色? ク ロスですか?窓の外は何が見えるの?この床は大理石ですか?」と、手当たりしだい 質問しましたね。
それにたいして、TさんとYさんが一生懸命になって答えてくれまして (こ のときもうれしかったです。)、その繰り返しで、建物の間取りや、観賞物の イメ−ジが頭のなかに組みたっていくのがものすごくうれしくて、また、Tさんの 言葉からの価値観やYさんからの言葉からのイメ−ジをすることもまた、自分にない 感覚がとても新鮮でした。
TさんとYさんの目からみた建物を言葉で伝えていただいて、その言葉から、 私が建物のイメ−ジができたことがなによりもうれしかったですね。
今回参加して、皆さんから得られたものは、(1)TさんとYさんに、目のことを お話ができて、また聞いてくれた事がなんだか「心がつながった時間」でした。 (俺だけかな)
(2)言葉をイメージをすることで、形ができることを発見できたことです。
ほんとうにありがとうございました。
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