── 中村健 ──
先日のお絵かきワークショップ「絵の具で遊ぶ」に参加させていただきました。
絵を描くことがほとんど経験がありませんし、ましてや絵の具なんて初体験です。
案内のお知らせには「かなり汚れる」ようなことも書かれていたので不安も
ありましたが、参加してみることにしました。
最初、大きな紙に海のイメージで手足を使って塗っていくことから始めました。
この時、まずどんな色を使うかを迷いました。「海ってどんな色なのか。」
自分の目で海をみたことのない私にとってはスタートから困ってしまいました。
いろんな曲の歌詞や雑誌や小説などの海の描写を思いめぐらしながら、とりあえず
南のきれいな海をイメージしました。どこかの歌詞にあった「コバルトブルー」
をおもいつきました。
またダイビングを趣味にしている友人からのメールで八重山かどこかに行って、
イルカといっしょに泳いだというメールがあったこともあり、静かな南の
海という、まあ当たり前のイメージとなりました。
色が決まったら、絵の具を混ぜていただいた物を紙の上に撒いてから、
足を使って伸ばしていこうとしたら、けっこう滑る。そして手も使って広げていったの
ですが、「よごれたらどうしよう」とか、そんなのどうでもよくなってました。
他の人のエリアにまで自分の色を広げたり子供の時にやっていた泥遊びなんかを
思い出したりしながら、あっという間の時間でした。水で洗っても絵の具は、
なかなか落ちずに、けっこう手足は絵の具だらけになっていたようです。
そして次は、いくつかの貝殻を触って、みんなで塗った大きな海を貝殻の形に
切って、それを貼り付けたりしてイメージをふくらませていくということになった。
それにしてもいろんな形の貝殻がありました。見えない僕は、貝殻の形に
紙をきっても、それを貼り付けるだけでは作品にならない。
サポートしてくださっているMさんにいろいろアドバイスを、と
言うより完全に助けていただく感じで、いろいろな貝殻の形を切ってちりばめるように
貼っていって、白い部分を砂浜に見立てて残して後はそれらしくクレパスを
使って塗っていくということで完成にいたりました。
タイトルをつけることになって結局「サウス・ビーチ」という安易なタイトルしか
思い浮かびませんでした。
他の方々の作品を見せていただくと、貝殻からどうしてこんなイメージに
なるのか不思議なくらい立体的な作品になってました。
やはり前回のお絵かきワークショップの時にも感じたことは、物の形は
思いうかべることはできても、なかなかイメージが広がらない。点が線として
結びつかないことがとても残念です。
これにめげずに次回のワークショップも参加できればと思っています。
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