  |
|
断端の衛生保持 |
ソケット内に包まれた断端の皮膚は、正常な皮膚の状態とは異なり、常に圧と摩擦、さらに温湿度の変化が加わってきます。特に、断端の負荷を必要とする場所、坐骨結節や膝蓋靱帯、また内転筋腱部の皮膚には異常が起こりやすいといわれています。 |
1.断端の清拭 (1)断端は、毎日就寝前に温水と石けん水で洗うと良いでしょう。石けん水を残すと皮膚刺激の原因となります。 (2)乾いたタオルで皮膚を拭き完全に乾かします断端の清拭、入浴は普通就寝前に行います。朝方にこれを行うと、皮膚が湿気を帯びると同時に腫脹し、ソケットとの摩擦がおおきくなるので好ましくありません。 2.義肢ソケットの取り扱い (1)ソケットの内面を石けん水を含ませた布でふきとります。 (2)次いでタオルで石けん水をふきとります。朝方にはソケットが完全に乾いていることが装着するための条件であり、断端の場合と同様、夕方就寝前に行った方がベターです。 3.断端袋の取り扱い< (1)断端袋は毎日交換して使用しますが、発汗が多い場合は、1日2~3回交換した方がベターです。 (2)断端袋は、義足を脱いだときにできるだけ早く温水と石けんで洗い、皺が寄らないように干します。 4.断端包帯の取り扱い (1)これも温水と石けんであらってから温水のみですすぎます。 (2)日陰で床面に並べて乾かす。物干しにかけると弾性を失う恐れがあります。 |
|