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多倍長演算ライブラリ(UltraPrecision)

ソフトウェア構成

最終更新日:2006/05/30

 この多倍長演算ライブラリ(UltraPrecision)のソフトウェア群は、以下のように構成されている。それぞれのライブラリやアプリについては、別途プログラミング仕様にて詳しく解説されている。

●UltraPrecisionクラス

 このライブラリ群の中心となるライブラリで、NameSpace は、UltraPrecision となっている。

・UltraLong構造体

 UltraPrecisionで用いる多倍長語の構造体。プロパティ、メソッドを持つ。

・UltraMathクラス

 UltraLongにて数学演算を行う関数ライブラリ。共有メソッドなので、インスタンスは不要。

・UltraUtilityアプリ

 本来、UltraPrecisionライブラリの試験用であったが、ユーティリティとしての機能を持たせている。自分のPCのCPU基本演算速度測定もできる。これだけでも、ある程度遊べる。

●FFTクラス

 FFT乗算を行うために開発されたライブラリ。独立させることで、他への応用ができる。

・FFTクラス

 FFT乗算のために開発したVB.NETによるFFTライブラリ

・FFT試験アプリ

 FFTライブラリの試験用アプリ。整数によるFFTや、実行速度測定などできる。
 

環境設定(インストール方法)

○解凍

 NS_UltraPrecision.lzh は、必ず、C:\(ルート)を指定して解凍すること。以下のように、UltraPrecisionなるフォルダが生成され、実行モジュールが実装される。但し、システムフォルダやレジストリを一切汚さないので、安全である。

C:\UltraPrecision

UltraPrecision.dll       UltraLong、UltraMath が含まれる
FFT.dll
freegrid.dll                試験やユーティリティにて使用しているdll
QuickSort.dll             試験やユーティリティにて使用しているdll
UltraUtility.exe          UltraPrecisionユーティリティアプリ
Test_FFT.exe            FFT試験アプリ

また、下記の専用フォルダ UltraPrecisionCommon以下が生成され、原始定数ファイルなどが実装される。 

C:\UltraPrecisionCommon\Const
 UltraMathで使用する数学定数の原始ファイルが保存される。

C:\UltraPrecisionCommon\System
 UltraMathで使用するシステム変数や演算時間に関するファイルが保存される。 フォルダやusSystem.iniは、存在しなければ、ユーティリティの最初の実行時に、自動的に作成される。

C:\UltraPrecisionCommon\Utility 
  UltraPrecisionユーティリティの実行結果が保存される。ユーティリティの最初の実行時に、自動的に作成される。

○参照/Imports

.NETでの開発では、UltraPrecision.dll の参照設定を行う。

インポートは、

Imports UltraPrecision
Imports UltraPrecision.UltraLong
Imports UltraPrecision.UltraMath

とする。従来のSystem.Math と、関数名が一部かぶっているので、従来のMath は、インポートしない。