伊東静雄「反響」
わが家はいよいよ小さし
百千の
ひやくせん
百千の草葉もみぢし
つよ
野の勁き琴は 鳴り出づ
哀しみの
熟れゆくさまは
す
酸き木の實
甘くかもされて 照るに似たらん
われ秋の太陽に謝す
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