梁塵秘抄 巻第二 四句神歌 雑 |
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大意…… |
私に頼みの思わせて置いて、そのまま来なくなってしまったあの男。 |
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最後は、さまよい歩いてのたれ死んでしまえ、という所でしょうか。好きだと言って言い寄っておいて、女の方がその気になったら、そのまま顔も見せない嘘つき男に、思いつく限りの罵声を浴びせかける女の歌です。 男が来なくなったのは、きっと新しい女が出来たせいだから、男がすべての女から嫌われるようになれば溜飲が下がるだろう。そして、足が氷のように冷たくなるような、身体的苦痛を味わえばもっといい。そして、不安定な流れ者の境遇に身を落として、辛い思いをすればいい。私はもっと辛いんだから、と呪い願う、そんな歌でしょう。 でも、これだけ悪態をつけるということは、まだまだ未練があるということでしょうね。本当に嫌いになったら、呪うなんて感情も起きるわけがありません。 どこか愛情すら残っている、可愛い女の恨み言として読めるような気がします。 |