八木重吉
詩稿「木と ものの音」
秋
ひとり静かにものをおもひたい
秋になると心は感傷にほだされて
単純に 幼く やわらぐ
おこるときははっきりと怒ってしまいたい
こえをだすときは
あかるくころがってゆけとおもふ
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