3月上旬頃。草丈2〜3センチ程度。埼玉県。
このくらいだと、前年の白い枯れ草をかきわけないと気付かないが、慣れてくると、枯れ草を見ただけでわかるようになります。
(枯れ草がほかと比べて白いので。)
漢方薬の原料になるかんぞう(甘草)とは違います。早春、「人」の字を逆さにして積み重ねたような形の新芽を出す、日光黄菅に非常に近い野草です。そこらへんの土手、あぜ道、それにローカル線の線路端などでよく見かけます。東京などでも、埼京線赤羽十条間の線路脇の土手などで電車の窓から見えます。また、秩父市内の秩父鉄道の線路端は、春には一面にかんぞうが生い茂ります。くせのない味です。味噌汁に浮かべて、春の風情を味わうのが最も良いでしょう。なお、地域によって生えている種に若干の違いがあります(関東以南はヤブカンゾウやノカンゾウ・東北ではヒメカンゾウ・北海道ではエゾゼンテイカ)が、いずれも食べられます。また、近い仲間に「にっこうきすげ」や園芸品種「ヘメロカリス」などがあり、これらも食べられます。
採集適期・・・3-4月(関東地方)。ちょうど桜が咲く頃と考えるとよいでしょう。
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