山村暮鳥
「風は草木にささやいた」



  
 種子はさへづる


 た ね
種子はさへづる
 
穀倉の種子のふくろで
 

 
はるがきたとてか
 
青空の雲雀も
 

 
それをききつけた百姓は
 
あわてて穀倉に駆けこみ
 
穀物の種子のふくろを抱きだした