Lさんの社会人生活
大学院は修士で卒業し、上には進学しませんでした。研究者としての自分に限界も感じていたし、確固とした研究テーマを持って次に進めなかったからです。就職難と自身の世間知らずもあって、アルバイトでしか職に就けませんでした。大手PC&パーツ販売店で働きました。主に事務的業務でした。男ばかりの上に、職場の環境は色々な意味で悪かったと思います。気が強くて頑固な所があるので、同僚達になめられない様にと仕事の失敗はしないよう気を張っていたし、怒るようなことも多くその為に十二指腸潰瘍になりました。
その頃、別の課の男性で仕事上顔を合わせたり話をする人に食事に誘われました。3才年下で真面目そうな人に思えたので誘いに乗ってデートし、2回目おごってもらったお返しに私が食事をおごる事になりついでに映画もみる事になって、帰り際に付き合いたいという告白を受けました。しかし、相手のこともまだ良く知らなかったので、まずは友達から・・・という事でお返事したのですが、相手にとっては不十分な回答だったらしく何日かあとに電話で「俺のことはどう思ってる?」「友達からって、それは俺はダメってことでしょ」と話をされ、相手との意思疎通が上手くいっていない事に気づきました。同時に、2回のデートでいきなり彼女としての私を求める彼に対し、非常な違和感を感じ結局私がふった形で終わりました。確かに私もそっけない態度だったのかも知れませんが、いきなり彼女になれというのは、私で無くとも女性にとって一般的に無理ではないかと思いました。
※ついでに最近気づいたのは、この頃私に好意を持った男性は2人居たのですが、私がその人の前で泣いた事がある、という事に気づきました・・・。気が強くクール(ふりですが)な人間が弱さを見せたのがポイントだったのかも知れません。
オタク趣味は、働いている場所が電気街でオタク趣味が最も高いゾーンでしたので自分が関わってきた女性向けジャンル以外にも触れることができました。例えば男性向けエロゲーや男性向け同人誌は、別の店で取り扱っていたし仕事上その売り場に行って販売員と話をすることもありましたので。
(販売員の男性は女性の立ち入りにドギモ抜かれてあせっておられましたが・・・)
そうやって色々なオタク趣味をフィールドワーク的に眺め、自分のオタク趣味も学生時代より満喫していたと思います。同時に、自分の中でのオタク趣味の順位づけがハッキリしました。音楽鑑賞のほうが、オタク趣味より大事であるという事でした。禁止されたら困るのは、オタク趣味ではなく音楽のほうであるという結論。