批評でございます。
                         

掲載時の批評です。
こんな拙い詩に選評をを書いて下さった
選者のみなさま、ありがとうございます。
この短い選評こそ、詩、だと
感激しています。

 

もっと前の選評はこちら
 
HOME
 
はじめての [秋田さきがけ新聞’16,10,21]【評】 遠くの保育園からのカードのプレゼント。孫の写真のプレゼント。祖母としての喜びが溢れる。 第1、第3連の比喩が抜群。ただ「まごの効能」を「写真の印象」などでぜひ書き足してほしかった。(亀谷健樹 選)
Leslieへの手紙 集體回憶張國榮(歌影迷特別版) 3DVD」のファンクラブ用パンフレット。投稿した手紙が中文に訳されていたので感激のあまり、ここに追加します_(^^;)ゞ
(洲立影視有限公司&Red Mission)
金色の髪のブン 「平成18年度秋田県民芸術祭公募文芸」小説・評論部門 選外
「金色の髪のブン」は人間に幸せな夢を見せてくれる妖怪と少年の心温まる交流を描いた児童小説。読み手を話しの中へ引き込む筆力はあるものの、長老が掟を破った理由が今ひとつ説得力に欠けた。(石川 和夫)
穏やかな寝息 「平成18年度秋田県民芸術祭公募文芸」詩部門 選外
他に選んだ作品として「○」「穏やかな寝息」「○」「○」、自分との葛藤かもしれない。挙行と現実の狭間に広がつ空間を埋めるのは言葉の選び方にもよるが、個性の閃きを粗末にしないでほしい。(工藤 優子)
散る [秋田さきがけ新聞’06,6,1]【評】 花びらをモチーフとして内面を燃焼させ、細やかに象徴的に創出の、ストーリーを含んだ墨絵にも似た美しい佳品。後半素直な心情の祈りに透明感のある姿が浮かぶ。(今川洋 選)
透明な・・ 「平成17年度秋田県民芸術祭公募文芸」小説・評論部門 選外
☆「透明な・・」は人間の孤独ということに迫っていて評価できるものの、宇宙での事故という設定が必要であったかどうかは疑問。その分、作品のリアリティが欠けてしまったからである。(柴山 芳隆)
☆「透明な・・」は惜しくも賞を逸したが、冒険を試みた小説として評価した。いっきに本題に入った潔さが魅力である。この先どうなるのかという絶望的な状況は、読み手の心を刺激し、迷うことなく話の中に引き込む。難解になり勝ちな題材で、違和感も無く読み手を惹きつけるのはなかなかの才をうかがわせる。難をいえば、読み物的で読後の手応えが不足ということであろうか。 (伊藤 美音子)
感謝 [秋田さきがけ新聞’05,4,13]【評】 早朝出勤の張り切った心意気。身辺の事情に対する屈折した心情を素直に反省し、感謝する熱い心の純粋さが敬虔な詩的美を生んだ。(今川洋 選)
誰のためでもなく
(「
為你 あなたのために」 改題)
「平成16年度秋田県民芸術祭公募文芸」小説・評論部門 奨励賞 
 ☆今年の応募数は、昨年より増え、皆さんの関心の高まりがうかがえて同行の士として嬉しく思いました。内容も多岐にわたり、それぞれの作品から、独自の創出に心を砕き、懸命に取り組まれている真摯さが伝わってきて胸を打たれました。---- 奨励賞の諸作品も、それぞれみずみずしく、うるおいのある感性にみちたものでした。(菅 禮子)
 ☆四十過ぎの未亡人の娘が結婚相手に選んできた青年は、かつてその未亡人が一夜を共にしたことのある若者であったという小説「誰のためでもなく」は、ハッピーエンドで終わることで救われるが、逆にそこがこの小説の限界でもある。本格的な小説はここから始まると心得て欲しい。(柴山 芳隆)
 ☆奨励賞となったのは三作品。「誰のためでもなく」は、娘の智美の結婚相手である伊島玲哉が、四年前に一夜を共にした相手であったという話である。設定は面白いし、「私」の心理もよく表されていて興味深く読んだ。気になったのは、智美に対する救済が用意されていない点。真実を知らされないままに玲哉との結婚生活に入る彼女に未来はあるのか。なくてもよいが、そのことに対する母たる「私」の痛みが欠落してるとしたら問題であろう。そうした苦悩に裏打ちされて初めて「誰のためでもなく」生きることの意味が起動するからである。
 小説・評論部門の応募総数二十二編は、過去七年間で最多。応募作の質もきわめて高く、選考という行為を通じて刺激に満ちた文学体験を享受できた。二十二人の書き手に心からの感謝と敬意を表しつつ、拙き評を結ぶ。(高橋 秀晴)注:選評は抜粋です。
素人写真 「平成16年度秋田県民芸術祭公募文芸」詩部門 選外
 ☆---その言葉はいつか私の胸の中で<詩人は言葉を愛し、人間を愛し、平和を愛する>という三つの呪文に変わっていた。これこそが詩作の根っこに蓄積されるべきエネルギーの根源だと信じてー。--- このほかに「素人写真」の面白さ、−−−に心を惹かれた。 (駒木田鶴子)
注:選外でしたが、選者の一人が私の作品を選評の中に書いてくださってので、載せます_(^^;)ゞ
夏の空の下へ [秋田さきがけ新聞’04,8,25]【評】 動揺する心の表白と、その健気な姿が、技法を意識させずに目を引き付ける。親子の固い絆。涙の晴れた、雨上がりの空には、虹が光輝いたことでしょう。(品川清美 選)
風の行き先 [秋田さきがけ新聞’04,4,7]【評】 心の内奥を風に託して。つぶやくように描写。飛んでくる黄砂の海岸風景が映画のひとコマのようにイメージされている。感傷的になりそうなテーマだが、流されずに、終行で余韻をひいている。(今川洋 選)
空へ [秋田さきがけ新聞’03,5,22]【評】愛する人を失ったシリーズ中の一篇。自己を励ましつつ作者ならではの純粋さで抽象的にる心情。詠嘆に溺れそうなモチーフを「空へ」の題名が押さえている。ただ”男”という表現はどうか。一考されたい。(今川洋 選)
歩く [秋田さきがけ新聞’03,3,5]【評】歩く行為を通して、作者は日々の生き方を象徴化し、軽やかに描いている。過ぎた日を懐かしむリズムではなく、生活と明日を熟視した、しなやかなリズムがよい。詩作によって新しい自分が生まれることを期待したい。(小坂 太郎 選)
時の祈り [秋田さきがけ新聞’02,11,6]【評】”時は祈り”と思うに至る。明るく、開けゆく心象。それは年輪のふるいにかけられた末に、報いられた喜び。感情のうねりが、行間に表れている。(品川清美 選)
過保護 石井露月生誕一三〇年記念世界俳句大会詩部門入選’02,9,22【評】(他の一遍と並んで)きわめて自然体で、ナイーブな庶民的生活感覚のなかでうたわれている。凝縮、飛躍した詩的イメージはないが、自ら覆い隠すことのない実存の新鮮さを正直に提示して、読み手の共感をさそい心を洗うものがある。(小坂 太郎 選)
それはね [秋田さきがけ新聞’02,6,12]【評】自問自答による謎かけである。笑いを内包する詩には、それを支えるなみなみではない庶民的批評精神が光っている。
 第三連などの助走部分の緩みを補って余りあるほど、最終連二行の詩的着地は見事である。(小坂 太郎 選)
春よこい [秋田さきがけ新聞’02,3,15]【評】公園でみた木々の毅然とした姿に感動しながら、それを比喩として内面化し、繊細なタッチでの表現は巧みである。ひとの生き方を純化させようとする切実感を、春待つ心に包み込んでいるやわらかさ。作者の気持ちであろうか。(今川洋 選)

 
もっと前の選評はこちら
 
HOME