寺田寅彦『柿の種』
短章 その一
新しい帽子を買ってうれしがってい人があるかと思うと、また一
方では、古いよごれた帽子をかぶってうれしがっている人がある。
(大正十年十月、渋柿)
前へ
次へ
[寺田寅彦]
[文車目次]