課題
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、前述した義足F’の連結部38には次の問題点がある。
【0008】
即ち、この連結部38を介して上側構造部31と下側構造部32とを連結する場合、リング部材36のリング孔36b内の突出部34を支持部材37により支持し、この状態で被嵌連結部35に対してリング部材36を螺着嵌合させるが、十分な連結強度を得る為には、リング部材36の先端面36Aが凹状の被嵌連結部35の底面35Aに当接するまで完全に螺着嵌合させるのが良い。仮に図10に図示したように被嵌連結部35に対してリング部材36が完全に螺着嵌合されておらず、リング部材36の先端面36Aと被嵌連結部35の底面35Aとに隙間ができた状態の場合、リング部材36は緩み方向に螺動してしまい、しかも、被嵌連結部35及びリング部材36夫々の螺子溝35a,36aが削れて破損し易いなど十分な連結強度が得られない。
【0009】
しかしながら、前述したようにリング部材36の先端面36Aが凹状の被嵌連結部35の底面35Aに当接するまで完全に螺着嵌合させた場合、下側構造部32が適正な方向(一般に身体の正面方向)を向かず外方向若しくは内方向に傾いた装着状態となってしまうこともある。これは、上側構造部31に対する被嵌連結部35の設け方や、被嵌連結部35及びリング部材36夫々の螺子溝35a,36aの設け方などの種々の条件の違いから、その製品ごとに被嵌連結部35に対してリング部材36を完全に螺着させた際のリング部材36の回転停止位置(リング部材36の先端面36Aが被嵌連結部35の底面35Aに当接する位置)が異なってしまうからである。
【0010】
そこで、従来においては、このような問題が生じた場合、リング部材36の先端部を削って該リング部材36の長さを短くし、リング部材36を更に螺動できるように調整することで前述した下側構造部32の傾きに対応しているが、この調整は非常に厄介である。その他にも例えば複数のリング部材36を用意しておき、その中から丁度良いものを選択する方法も考えられるが、無駄が生じてしまい極めてコスト高である。
【0011】
本発明は、前述した問題点に着目し、鋭意研究した結果、極めて簡易に上側構造部と下側構造部とを適正位置で連結できる義足組み立て用の測定装置を提供するものである。
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