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数値化された文字は、最終的に目で見える文字として描画されて始めて意味がある。ここでは、数値化の成り立ちやその文字再現方法について実験する。 ●数値化の成り立ち/再文字化の実験 前回、PathPointsで得られた点集合(ポリゴン集合体でもある)が、どのようになっているか、少し実験してみる。点座標の表ではなかなか分かりづらいので、ビジュアルな方法で確認する。 ●方法 数値化された文字、つまり、ポリゴンの集合体を一つ一つをPathTypesで分解し、得られたポリゴンを色分けしてその外形を描画してみる。赤、青、緑、黄、黒、濃赤、濃青、濃緑、濃カーキ、灰の順で循環して使用する。 再文字化は、既にメソッドとして実装されている、GraphicsPath(点集合、PathTypes) にて、文字のパスを点集合から得る方法とする。 ●結果 ○漢字の参の例
右上の文字は、点集合から文字のパスとして再現したもの(青塗潰し部分)、外形の赤線は、オリジナルのパスを描画したもの。右下が、ポリゴン集合体を、PathTypesを参照しながら描いたものである。当然、筆順や部首構成とは全く無関係に、ポリゴンができているのが分かる。 ○漢字の田の例(内部に空洞がある例)
図の右下より分かることは、内部が空白になる場合は、空白部分(4つの矩形)もポリゴンとして存在している。自分で描画する場合は、外形描画なら問題ないが、塗潰しの場合は、上手く描画できない。ポリゴン間での論理演算が必要となり、ポリゴンの内部に注目した場合、空洞処理は、排他論理和の演算が必要であると分かる。しかし、通常は、パスの再生にて簡単に描画できる。
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