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     ◇ Windows Vista (RC1) 体験記                    2/4            
          
 4.ユーザーズインタフェースの概説

    Windows Vista のユーザーズインタフェースを機能別に概説します。

(a) 新しい日本語文字表示

 
「Meiryo」と云うフォントが新しく開発されてUI用として使用されています。
 日本語文字・英文共にすっきりした感じのフォントです。
  しかし、最終的に標準フォントとして全面的に使用されるかは未定です。

  
(b) Start Menu

 Topページの左下のやや大きめの目玉のような釦(スタート釦)をクリックすると表示されるのがスタートメニューです
 最下部には「検索の開始」ボックスがあり、フォルダーやファイルの検索が素早く出来ます。
 「検索の開始」ボックスは優れものでファイルのメタデータやファイル内の文章からもファイルを検索出来ます。
 検索が速いのも特徴です。

 
※検索の手法はインデックス検索と云われていますが、その手法を簡単に説明します。

 例えば、銀行の預金口座の検索は多重マルチインデックス検索と呼ばれる論理的な検索手法を採用しています。
 日本のある銀行の預金口座の数が300万口座としますと、順番に検索すると目標の1分以内の検索は不可能ですから、論理的に階層化されたインデックスファイルを作成しておいて、そのインデックスファイルを階層順に検索して、最終のインデックスファイルの論理アドレスから、現実の物理的な顧客ファイルのアドレスへのリンクを経て、目標の預金口座ファイルに到達する仕組みです。
 Windows Vista のインデックス検索手法は、多分階層化されていない一次階
層のインデックスファイルによる論理的検索と思われます・・・

 また、インクリメンタルサーチの手法も取り入れられています。
 スタートメニューの「検索の開始」ボックスに、検索するファイル名を一字づつ入力し文字を確定すると、その時点でその文字について検索が自動的に実行されて、上部のペインに検索結果が表示されます。
 その時点で目的のファイルが既に検索されているかもしれません。
 とにかく検索は早くて便利に出来ています。
 なかなかの優れものという感じを受けました・・・
 なお、各ページ上部のアドレス欄右の「検索ボックス」は内蔵の Internet Explorer 7 による検索の実行になり、しょっと重い感じになります・・・

 スタートメニューの右欄には、アカウント・ピクチャ・ミュージック・ゲーム・コンピュータ・ネットワーク・コントロールパネル等の選択釦が表示されています。
 例えば、コンピュータを選択するとファイル処理に不可欠な Explorer 画面が
表示されます。

(c) Taskbar

 Topページの左下に位置し、Aero環境下での表示も半透明化されて、立体的な感じがします。
 Task bar 上に表示されているタスクの上にマウスポインターを乗せるだけで、タスクのサムネイルが表示されます。 

(d) タスクの選択

 Aero環境下では、タスクの切り替えはアイコンではなく、ウインドウ上のサムネイルを選択して実行できるようになっています。
 なお、Aero環境は画像の処理速度を上げるために禁止することも出来ます。
 半透明画像表示の時間は、Windows XP に比べてベンチテストでは190%〜205%となっています。

 ※Aero機能禁止の方法
  (1) コントロールパネルの「ウインドウの色とデザイン」をクリック。
  (2) 表示された画面の「詳細な色のオプションを設定するには・・・」を
    クリック。
  (3) 「デザインの設定」が表示されるので、「配色」欄から「Windows
    Aero」以外(Windows Vista ベーシックなど)を選択し、「OK」をク
    リック。

(e) Explorer

 ファイル管理を行う際にお世話になる大切な機能です。
 大きく機能アップされましたので改めて、5.項においてその機能を詳細にご説明することにし、ここでは基本的な機能を集約して概説します。

共通のタスク(整理・表示・共有・書き込む・以前のバージョン)がコマンド
  バーとして上部 に表示されるようになり、すっきりと纏まった感じです。
  タスクの選択により、例えばアイコンサイズの変更やウインドウ内の表示
  切替え等その他のタスクの処理が出来ます。
ナビゲーションペインも左サイドに常時表示されており、全体のファイルの確
  認や移動・コピーの処理ができます。
アドレスバーを使ったフォルダー移動が便利になりました。
クイック検索ボックスが右上に表示されており、いつでもファイルが検索でき
  ます。
詳細ペインが下部に表示されます。
  ファイルのプロパティ情報やメタデータが確認できます。
   このデータが検索のインデックス情報として使用されます。
プレビュウーペインによって、ファイルを開かずにファイルの内容を確認でき
   ます。


(f) サイドバー

 Topページ右側の半透明バーには時計・カレンダー・天気・CPUメーター・株価・その他11個の「小道具」(ガゼット)が用意されていて、閲覧またはメンテナンスが出来ます。

(g) Photo Gallery 

 写真の簡易編集やスライドショーの作成が出来ます。
 Explorerから画像の「プレビュー」を選ぶと、Photo Galleryが起動しますが、写真が画面の約半分の大きさに表示されるので、編集の際は効果的です。


(h) DVD Maker

 ムービーメーカーとDVDメーカーが用意されています。
 記録型DVDへの書込みも可能です。

(i) Game

 インストールした全てのゲームをゲームフォルダーに集約して、その内容をサ
ムネイルで表示・実行できます。
 チェスやパズルその他のゲームが新しく搭載されています。