◇ Windows Vista (RC1) 体験記
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5.セキュリティ
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セキュリティは各分野にわたって配慮されています。
Windows Vista のインストールや新しいプログラムのインストールに関しても通信環境下でのチェックが行われます。
外部からのスパイウェア・フィッシングにも対応していますが、ウィルスチェックは経費・維持費が嵩むせいか対応が出来ていません。
セキュリティの基本的な機能としては下記の4項目に集約することができます。
(1)システム関連セキュリティの機能
(2)自動更新の機能
(3)ファイアウォールの機能
(4)防御ツールの機能
以下に上記セキュリティの個別的な概説を行います。
(a)システム関連セキュリティの機能
● ダウンロードファイルの監視
(Windows XP SP2とほぼ同じ)
● データ実行異常防止機能
(Windows XP SP2とほぼ同じ)
● ユーザーアカウント制御
いろいろのプログラムやユーティリティ等の起動の際やコントロールパネル・
デバイスマネージャ等の設定変更の際には、その途中に一時中断して「ユ
ーザー アカウント制御」という名称の警告が表示されます。
最初はエラー表示かなと思ったりして、ちょっとひんやりするところです。
異常がなければ、その「ユーザー アカウント制御」には、「この操作の開始
を意図している場合は続行してください。」 とコメントされており、管理者が
「続行」をクリックすると続行されます。
ここで管理者アカウントでログオンしていなければ、管理者アカウントのパス
ワードの入力を要求されます。
警告には・・・「ユーザー アカウント制御によって、お使いのコンピュータ
へ許可されていない変更が行われるのを防ぎます。」
とコメントされていますが、まーまー同感です・・・
(b)自動更新の機能
コンピュータ内部のセキュリティが外部の脅威に対応出来るように、セキュリティの更新を日々続ける必要があります。
セキュリティの自動更新は Windows XP
では、コントロールパネルの「自動更新」のページで設定しましたが、Windows Vista
ではコントロールパネルの「システムメンテナンス」のページから自動更新に関する設定を行います。
「Windows Update
設定の変更」のページでは、
v更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)I
v更新プログラムがダウンロード、インストール、または通知される時に推奨さ
れる更新プログラムを含める。(R)
上記の2項目に「v」をチェックしてOKをクリックすることが推奨されています。
(c)ファイアウォール機能
ネットワーク上の脅威に対する防御壁として、インターネット網とLANシステムの接合点にはファイアウォール機能を内蔵したルーターを設置するのが常識になっていますが、
Windows ファイアウォールは、そのネットワーク上のファイアウォールの役目を果します。
(d)防御ツール
ウィルスやスパムメールが氾濫していますが、近年の新しい脅威の一つにスパイウェアがあります。
スパイウェアはコンピュータ内に侵入して、ユーザー情報やキー・パスワード等を盗み出す悪意のあるプログラムの総称です。
スパイウェアを防御するためには、そのスパイウェアの機能を特定し、その情報を共有するコミュニティへの参加や、スパイウェア判定に必用なデータベースの作成と、その自動更新が必要になります。
Windows Vista
には上記のスパイウェア防御のソフトを搭載したWindows
Defender (日本での名称:Windows防御ツール)が、標準搭載版に組み込まれることになっています。
同上システムの「オプション」のページではスキャンの頻度やスケジューリングおよび警告・処理の仕方等を設定するようになっています。
しかし、残念に思うことがあります・・・
スパイウェアとウイルスの侵入方法は同じですから、双方同時に退治してほ
しかったですね・・・
ウイルス判定にもコミュニティへの参加や判定のためのデータベースの作成および自動更新が必要ですが、防御のロジックは同じですし・・・
でもデータベースの更新にはそれなりの経費がかかりますからね・・・
専門業者の死活問題もあるのでしょうか・・・
やむなくウイルスチェックは別途搭載することにします・・・
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