まずは,その国に住んでいなくても開設できる「オフショアー銀行」の口座を作ることにしました。
どこの国に口座を作るか
まず、考えたのが住んでいるタイですが、この国は国籍の無い外人には口座を作らせてくれません。
駐在員はワークパーミット「労働許可証」を持っていますので、とりあえず口座を開設できますが、日本へ帰るときに閉めなければならないのと、海外送金とか色々制限があります。
最近は、この手の本もいっぱい出ていますし、インターネットで検索すれば色々出てきます。
よく映画やゴルゴ13に出てくるスイス、遠いので簡単に行けない、必要が生じたら窓口まで簡単に行ける香港が近くて良いと思います。
どこの銀行が良いか
信用度が第一ですので、世界に支店を沢山持ち、リスクが分散されていること。
これに当てはまるのが以下の銀行です。
香港上海銀行(HSBC)
スタンダードチャーターバンク
BNPパイババンク
東亜銀行
ハンセン銀行
私が選んだのが「香港上海銀行」です。
この銀行はイギリス最大の金融コングロマリットにある「HSBCグループ」の旗艦銀行で、世界に5000店以上の支店を持っている銀行です。
日本ですと、東京と大阪に支店があります。
日本に支店があるなら、そこで作ればと考えがちですが、日本の支店は日本の法律で規制がかかっているので、日本の銀行より安全ですが、海外送金や利子等ではなんのメリットもありません。
他の銀行で、郵送、FAX、などを利用して口座が開ける所がありますが、自分のサインやピンコードを郵送FAXでやり取りするのは、自分の資産を管理するのに不安を感じます。
やはり、窓口で担当者の前でサインし、ピンコード類は手渡しが基本と思います。
この点は考え方なので、なんとも言えませんが全て郵送・FAX・ネットなどで済む「オフショア」に魅力が無いわけではありません、「アビー・インターナショナル」やシンガポールの「CITI」は現地に行かなくても口座開設できます。
大した金額でなく行ける香港は便利な所ではないでしょうか。
あと、この銀行のメリットはマルチマネー(円、US$,ユーロ・・・)で送金、預金が可能な点です。
どう言う口座を開くか
色々な口座がありますが、私は「パワーバンテージ」と言う、外貨、ファイナンス、株などを総合管理できるものにしました。
この口座は、貯蓄残高が10万香港ドル(約140万円)以下になると、手数料が月300円程度かかります。
日本から海外へ出る場合、200万円以上は持ち出し出来ないので、口座を開いてから銀行送金をしたほうが良さそうです。
海外送金についてはまた後で書きます。
これを書いている時点で、まだ開設出来ていませんので、確信は無いのですが、日本で貯蓄封鎖された場合、日本の口座引き落としのカードは全てゴミになってしまいますので、そうなっても使えるHSBCのゴールドクレジットカードも取得したいと思っています。
追記2004年11月15日
クレジットカードはその場で発行されません、以下の条件が必要です。
@本人名義で単独口座を維持していること(共同名義はダメです、つまり私は×)。
A担保として、預け入れ期間3ヶ月以上の定期貯金に、10万香港ドル相当以上の預金があること。
本当に、キャッシュカードが欲しいなら、もうひとつ口座を作るか、他の銀行で口座を作ることの方が簡単です。
私はお金の避難が目的なので、クレジットカードはあきらめました。
ある程度、口座を維持して実績を積んでから考えます。
オフショアー銀行の口座を持って、そのゴールドクレジットカードを持ちたいと思っている人は、HSBC香港はあまり向いていないかもしれません。
もっと簡単に、口座開設、カード発行してくれる所は他にいっぱいあります。
クレジットカードを作る方は、パワーバンテージの場合、年会費が必要です。
普通のカードで220香港ドル、ゴールドで480香港ドル、無料になるには、「プレミアムカウント」のユーザーとなり、100万香港ドル以上の残高でないと、年会費が必要です。(2004年11月の情報)
「パワーバンテージ」は2人まで登録できますので、リスク回避のため、妻と出かけます。
登録する、2人の関係は夫婦である必要はありません、必要な方は色々考えてください。
口座開設には現地の窓口に行かなくてはならない。
インターネットで調べてみると、日本のサービス会社で書類だけで、オフショファー銀行口座を作ってくれる会社もあります。
海外へ出かけてまで、口座を作る暇がない方はそういったサービスを使ってみてはいかがでしょうか、サービス会社を選ぶのは自己責任でお願いします。
最近、海外口座開設詐欺も多いようですが、その場合口座開設費用だけでなく、貯蓄金振込みのお金まで請求することが多いようです。
なぜ、香港までと疑問の方が居られると思いますので、私なりの考えを書きますと、口座開設後、海外のファンドとか保険への投資等へも進める為に香港へ出かける必要となります、地理その他確認も絡んでいます。
口座開設には紹介者が必要
2004年11月15日に変更がありました。
従来までの紹介状制度は廃止され、現在では、
1)バンクリファレンス(銀行からの紹介状)
2)3カ月以内の英文の残高証明
のいずれかが要求されます。
これも調べていて判ったのですが、2001年のころから、マネーロンダリングやテロがらみで、簡単に口座が開設出来なくなりました。
同銀行に一年以上口座を開設している人の紹介がないと口座開設できません。
どうやって紹介者を探すか
上記のように、紹介者は不要になりましたが、英語に自信がない方、地理に疎い方、確実性を重視される方はサポートの人を頼むのが良いでしょう。
投資口座の開設では、商品の説明がけっこう理解しにくいです。
日本語で聞いても難しい内容なので、なんとも言えませんが。
もし、作りたい方に香港の友人とか、仕事で会社の支店がある場合はそれを利用すれば良いでしょう。
普通はそんなに都合よく紹介者はいませんので、香港で行うセミナーに参加するか、紹介者になってくれる会社を探さなければいけません。
私は、インターネットで会社を探し、何件かメールを出して、質問をしました。
安いのは、紹介状だけもらって、あとは全て自分で窓口へ出かける方法で、英語と海外旅行に慣れた方なら、飛行機代とホテル代+1万円くらいでありました。
最初はこの方法で、行くつもりでしたが、最初のメールで頼んだ資料を送ったらしいのですが、着かない3回目のメールの返事が無くそのまま待っているのも先へ進みませんので他の会社へコンタクトしました。
こちらは、香港の担当者が現地でサポートしてくれる物で、英語、海外旅行に自信が無ければ良い方法です。
ホテルまで迎えに来てくれるそうです、しかし、銀行までの移動は地下鉄で行くようです、車は海の向こうなので不便です。
予約したホテルは九龍地区(クーロン)でHSBCは中環地区(セントラル)、行くには地下鉄か、船が必要です、車は橋を使って時間が掛かります。
中環地区(セントラル)は香港島にあり、ホテル代が高い、しかし、お金に余裕がある方は「100万ドルの夜景」の中で泊まるのも良いでしょうね。
銀行のあるところから、すぐにトラム(ケーブルカー)があり、「100万ドルの夜景」を見にいけます。
せっかく、香港に行ったのでしたら、山の上から見るHSBCも確認しておくと、実感がでます。
香港へ出かける
紹介者と日程が決まったら、飛行機のチケットとホテルの手配。
日本からの、ツアーなどの情報は良くわかりませんので、バンコクからの状況を書きます。
会社を休むわけにはいきませんので、タイの祝日で連休になるところを、選びました。
香港の銀行は土曜日午前中もやっているので、金曜の夜飛んで、夜中着、朝まで空港にいて、直接銀行へ行く強行手段もありますが、私の場合は家族で出かけるので、旅行ついでとなります。
飛行機の手配は、旅行社に頼みました、プロモーションとかでなるべく安いもの、今回はCX(キャセイ)で行くことに。
12月の場合、香港はクリスマスイベントがあり航空運賃は高めです。
11月に飛行機を頼もうとした時点より30%も高くなってしまいました。
ホテルは、最近中国からの旅行客が多く、タイの旅行社からは取りにくいとのことで、私はインターネットを使い「楽天トラベル」で予約しました。
直接予約するより、はるかに安く、良いホテルが取れますので、自分で予約する方は、一度試してみてください。
さて香港へですが、行く前に事前に準備しておくものは
住所確認のためのCITI BANK残高証明、もちろん英語表記。
会社の住所、私の場合名刺(英語ですので)。
パワーバンテージについてに掲載した、申請書を書き込みしておく(これは当日口頭で質問されるので、メモでもOKです、しかし書いていくと口座開設字の時間短縮になります)。
あたりまえですが、パスポート。
ここからはなくても問題ありませんが、バックアップの意味で、免許証(国際免許証)、カード支払いのステータス(英語表記で無いので意味ないとは思います)。
こんなものでしょうか?
口座開設のための書類条件、2004年11月15日以降(追記12月7日)
●口座開設時の必要書類が変更になりました。
2004年11月15日より、香港上海銀行に口座開設する際の必要書類が変わりました。
従来までの紹介状制度は廃止され、現在では、
1)バンクリファレンス(銀行からの紹介状)
2)3カ月以内の英文の残高証明
のいずれかが要求されます。
国内金融機関はバンクリファレンスを発行してくれないので、英文の残高証明をお持ちになるのが現実的と思います。
英文の残高証明には住所が記入されていることが必須です。
日本の銀行でも英文の残高証明書を発行してくれますが、住所が手書きのもの、英文のレターヘッドを使用していないもの、担当者のサインがないものは認められない可能性があります。
シティバンク、新生銀行、ソニー銀行など、正式なレターヘッドに印刷された残高証明を発行してくれる金融機関をご利用になることをお勧めします。
なお、とくに基準が設けられていないようですが、口座にはある程度の残高があることが望ましいと思われます。
ここまでに掛かった、お金は
CITYバンクの残高証明書(住所が英語表記で書かれてある)(今の紹介会社に聞くと不要らしい)840円
やはり、最近必要になったようです、「海外投資を楽しむ会」の会員FQAに書いてありました。(2004年11月22日での情報)
知らずに紹介状だけで口座を開設しに行った人が、窓口で断られたそうです。
政府の制度変更が11月15日の時点であったそうです。
2人でジョイント口座にする場合はジョイントする人の住所証明が必要とも書いてありました。
私の場合、妻とジョイントする予定ですが、さすがに妻の住所を英語でとなるとバンコクでは簡単に手に入りません。
今回は、妻の分は無しで出かけてみます、同じ住所で、ファミリーネームが同じとなるとOKとならないかなと思ってます。
紹介状+現地でのサポートの費用(日本からその会社に振り込んだお金)52,500円+210円(振り込み料)
バンコク−香港のエアーチケット(家族3人分)日本円換算で約9万円
香港ホテル代(2泊)デラックスツイン日本円換算で約2万4千円、本当はもっと安いのがあったのですが、エキストラベットを入れると相当高くなるので、大きなベットのある部屋にしました。
この方が安いので・・・
上記の金額は税金・サービス料含む実費です。
追加、追加で読みにくいページになってしまった・・・
12月4日から6日で行って来ました。
〜つながれ。海外投資家たち。海外分散投資に燃える同士が集まるSNS〜
リンクにあります、香港資産運用奮闘記の kz@銅鑼湾さんが立ち上げた、海外投資家向けのサイトです。
海外投資をする上で、色々な情報、資産運用の管理、すごく便利そうですので、私も登録しました。
今後、このようなサイトをコミュニティの場として資産のリスク分散する人が多くなると思います。
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