64ビットPC自作 |
マルチブート |
最終更新日:2008/05/21 |
研究上の事情により、64ビット版と32ビット版の双方を同じマシンで動かす必要が生じた。
●同居の方法
以下の三通りが考えられる。
○仮想PC(Microsoft Virtual PC 2007)
これは、現在の環境に上に、OS、PCを仮想的に構築し、エミュレートで動かすものである。CPUの性能向上である程度使えるものになってきたらしい。エミュレートするターゲットOSは、仮想環境に実際にインストールする。Microsoft
Virtual PC 2007は無料でインストールできる。ソフト互換性の確認などで使うらしい。
○ドライブ交換
これは、ドライブケースなどで、別のドライブにそれぞれOSをインストールするもの。最も単純なもの。
○マルチブート
区切られたパーティションにインストールされた複数のOSを専用のマルチブートソフトで選択してブートするもの。
●マルチブート
今回は、動作の快適さや、HWトラブルの回避などを考慮し、マルチブートにする。そのため、System Commander 9 を購入。
○構想
現在のシステムディスクは500GBで、90GBしか使っていない。これを、半分にし、250GBづつのパーティションに分割し、新しいパーティションに、Vista
Ultimate 32ビット版をインストールする。中身をそのままでパーティション分割するのが、System Commander 9である。また、System
Commander 9で、MBR(Master Boot Record)を管理し、立ち上げ時に複数のOSを選択できるようにする。
○ちょっと長い道のり
・システムディスクを二分割する
System Commander
9で、試みたが、現在のパーティションにエラーがあるとでた。実は、一度、デフラグを行っている時、間違って電源をいきなり落としたことがあり、これが原因かも知れない。修復を試みるも、ある場所で、無限ループになってしまい、修復が完了しない。ムム、これは困った。
そこで、Ultimateの機能であるComplete PC バックアップにて、一度再インストールしたが、結果は同じであった。Complete PC
バックアップは、ある程度、物理ファイルレベルで保存するようである。つまり、論理的欠陥はそのまま保存されてしまう。
今後のためにも、仕方なく、完全再インストールすることにした。これは、問題なく終了。認証もオンラインでOKであった。ディスクやCPUが不変だったので、問題なかったのであろう。急がば回れの諺通り。再び、System
Commander 9 で、中身を生かしたまま、500GB を250GBで区切ったところ、OKとなった。
・Vista Ultimate 32のインストール
普通に、新規インストールする。新しく準備したパーティションをインストール先として指定し、順調に終了。チップセットドライバ、ビデオドライバをインストールし、認証も終了した。Ultimate
64 で構築したRAIDもそのまま継承され、問題なく動作している。
・System Commander 9で、MBRの編集
System Commander 9をCDブートして、MBRの編集を行えとあるので、CDを入れ、ブートした。しかし、System Commander
9がCDで起動できない。またもや、ムム、これは困った。BIOSで確認するも、最初にCD/DVDブートをする設定になっているし、そもそも、Vistaが、DVDブートされてインストールされているのでBIOSでは問題ないはず。どうも、System
Commander 9は、CD/DVDドライブを認識していないようである。そこで、System Commander 9を、Ultimate 32
にインストールし、再起動させ、System Commander 9をブート時に起動させた。
ここで、パーティション操作を選び、Ultimate
64が入っているパーティションをアクティブにする。通常、最後にインストールしたパーティションのみアクティブになっている。また、5GB程度の未使用領域が残っていたので、二つ目のパーティションに統合しておいた。
System Commander 9のOS選択メニューを編集し、アイコンと名称を分かりやすくした。
・OS選択
再起動すると、BIOSによる初期動作の後、System Commander
9が起動され、OS選択画面が表示される。ここで、好きなOSをマウスでクリックすれば、そのOSが立ち上がることを確認した。
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