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最終更新日: 2015年05月17日  

趣味・AV−音質レポート その3(スピーカ)

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bulletSTAX SRM− T1S ドライバー
STAX SRM-T1S

STAX SRM−T1Sドライバーを、またまた、Yahoo!のオークションで購入しました(2009年3月)。
STAXは、コンデンサ・ヘッドホーンの専業メーカですが、その商品をイヤー・スピーカと名づけています。
……こんどは、真空管式です。出力段に真空管を使っています。
必ずしも真空管が良いわけではありませんが、コンデンサ・ヘッドホーンの場合、最大音量では300V近くの高出力電圧が必要になります。
これは真空管が得意とする分野です。さすが、良い音を出しています。
ジャンク品での出品ということと、出品者がカテゴリーを間違えたので競争が少なかったことで、安く落札できました!ラッキー!!

今まで使っていた、SRM−1・MK2・Proドライバと比べると、平面的だった音が、低音はしっかりと地面に足が付いて、全体にワイドレンジ・高分解能です。余韻を綺麗に表現します。
”コンデンサー型だから良い音がする”とか、”真空管方式だから良い音がする”などと、方式やメーカーで音の良し悪しを表現するのは間違っています。方式が音を決めるのではないからです。
さて、このSR−Λ(ラムダ)・Pro イヤー・スピーカ + SRM−T1Sドライバーは、良い音がします。STAXを見直しました!

なお、終段の真空管6FQ7をオリジナルのGE(?)から東芝製に交換すると、高域が延びたように、きらめきが出てきます。やや硬い感じもしますが、東芝製に交換して使うことに決めました。
真空管を交換し、再調整をしました。"BALANCE"ポテンショで各プレート電圧を0Vに、"OFFSET"ポテンショで各プレート電圧を同じにします。要はすべてのプレート電圧を0Vにします。ドリフトやポテンショの分解能で完全には0Vになりません。数V以下になればOKでしょう。

STAX SR−Λ(ラムダ)・Pro イヤー・スピーカと、SRM−1・MK2・Proドライバの紹介はココ
STAX SR−001 イン・ザ・イヤー・スピーカ(S-001+SRM-001)の紹介はココ
STAXの製品カタログ・資料は、ここをクリック

 

 

bulletJBL OLYMPUS(オリンパス)

JBL OLYMPUSのレポートは、ここのページ
 

 

bulletJBL HC−1000 Center Speaker

やっと、JBL HC−1000センター・スピーカ 中古を購入(2005年11月)。
JBL HC−1000センター・スピーカ jbl_hc1000_s.jpg
ずっと、センターにはJBL S3HC スピーカを使用していましたが、16cm2本ウーファのため、左右の38cmスピーカ(L・R)使用のメインスピーカとの相性が気になっていました(勿論、低域成分はsmall設定で、サブウーファーに振り分けることは、出来ます) 。
ちなみに、リアー・スピーカは、30cmウーファ(L-150)です。
(大日本帝国海軍の巨艦巨砲主義と同じ…古い!? JBL スピーカーシステムの低音再生能力について)。
センタースピーカの役目は、主に、セリフ(映画の場合)なので16cmでも力不足はありません。
しかし、ライブ・コンサート(音楽)では、重要なパート(リードボーカルなど)を受け持ちます。そこで、HC−1000(25cmX2)を導入。

さて、その音質は……………
このクラスのスピーカーになると、低音が出るとか、出ないとかの話ではなくなります。当然、物理特性は問題の無いレベルです。
S3HCの場合はやや申し訳なさそうに鳴っていましたが、HC1000ではL・Rに負けじと鳴ります。

DVD「モントセラト島コンサート」では、5.1ch.の音声トラックだけで、なおかつボーカルがセンターに位置する為、センタースピーカの能力が要求されます。HC1000の実力は十分で、L・Rに引けをとりませんし、相性もぴったり。中低域をしっかり鳴らします。
HC1000の25cmX2の振動板面積は、36cm相当の為、左右スピーカと対等に付きあえるようです。

「イーグルス/ヘル・フリーゼス・オーヴァー」DVDは、リニアPCMトラックと5.1ch.の音声トラックがあるので比較が出来ます。やはり、リニアPCM再生が音質的には優れています。しかし、5.1ch.の臨場感は申し分なく、これなら好みによって、音声 トラックを使い分けることが出来ます。
左右スピーカには、ツイータとスーパー・ツイータが付いているので、同じ比較をするのは少し酷?。
HC1000を賞賛しましたが、S3HCの中域・高域はHC1000より綺麗に鳴ります。S3HCは20cm〜25cmのスピーカと相性が良さそうです。

結論としては、中高域の繊細さではS3HCが
中低域のパワー感ではHC1000が。我が家のシステムでは、HC1000が圧倒的に相性が良く、GOOD!でした。
重要なのは、組み合わせる他のスピーカとのバランス、特に、振動板面積を同じクラスにすることが大事ということです。スピーカ設定をsmallにすれば良いという、単純なものではありません。

さて、HC1000にスーパー・ツイータを付けたらどうなるか?それとも、SK2−1000!?(高くて、買えそうも無いけど) 。<最終的に、JBL 2405ツィータを付けてます>
そこで、邪道ですが(設計者の思想と異なる音色作りをする)デバイディング・ネットワークの直列に入るコンデンサ(6μFと4μF)を、錫箔コンデンサ(Audio-Cap)に交換し 、お約束のハトメのジャンパ補強をしました。効果絶大!
(注)リニアPCMと5.1ch.の音声では、録音音質が異なる為、比較することは邪道です。ここでは、両方の音声トラックがあるDVDの場合、どちらを聞くか?という意味で比較しました。
JBL HC-1000 センター スピーカー正面  JBL HC1000_1.jpg
主要仕様:
低域ユニット: 25cmウーファ〈2012H〉×2、
高域ユニット:ピュアチタン・ダイアフラム ネオジュームマグネット コンプレッションドライバ〈175Nd-1〉+バイラジアルホーン
許容入力: 400W(最大)
周波数特性: 55Hz〜20kHz(−6dB)
サービスエリア:水平80°×垂直40°
出力音圧レベル(1W/1m): 95dB(2.83V/1m)
クロスオーバー周波数: 800Hz
インピーダンス: 8Ω 非防磁タイプ
寸法: 955(W)×455(H)×431(D)mm
重量: 62.5kg

我が家でのHC−1000の
1/3 Octave測定結果を示します。
 

 

bulletJBL UT−405 Super Tweeter
JBL UT−405スーパー・ツィータ jbl_ut405.jpg

やっと、JBL UT−405スーパー・ツィータ(25mm Ultra High Frequency Driver)を中古で購入(2005年4月)。

ツイーターが2405リングラジエーターなので、スーパー・ツイーターもリングラジエーターを選び、デザイン面で統一して見ました。
まずは、16kHz HP,−2dBで試聴。劇的な感動(変化)は無いものの、明らかに細かい音も再生します。
UT-405からは、音らしい音は出ていない(聞こえない)のですが、レベル調整にしっかり反応します。
我が家では、16kHz −4dBで丁度良く、明らかに再生音に貢献しています。 スピーカー内蔵のアッテネータは可変範囲が狭いので、試しに、外付けでアッテネータを付けて再調整してみましたが、結果、−4dBでOKでした。 好みで、-0.5dB〜-1dBを入れても良いでしょう。
まさに、空気音を再生しているのでしょうか?。これは、CDの古い録音のものでも同じ印象です。
高音を改善すると、低音の音に変化が出るのですが、今回もベースの立ち上がりが改善されました。
「こんなに高い周波数は人間に聞こえない」と言う説もありますが、理論で解明できない事がいろいろあるのが、この世の中です。……スーパー・ツィータ、絶対、お奨めです。

ところで、CDとSACDの音の違いは、厚化粧美人と、素肌美人の違い。

オーディオはスペックではないですが、参考に:
使用ユニット:25mm径ピュアチタン・リングラジエ-ター 
許容入力:50W(RMS) 
周波数特性:fc 〜70kHz 
インピーダンス:8Ω 
出力音圧レベル:95dB(2.83V/1m、0dBポジションにて) 
アッテネーター:0dB/-2dB/-4dB
カットオフ周波数(fc):16kHz/20kHz/24kHz 
寸法:190(幅)×122(高さ)×172(奥行)mm 
重量:2.1kg(1本)

我が家でのUT-405を使ったフロント・スピーカーの1/3 Octave測定結果を示します。

UT-405の下に、大理石マウスパッドを敷きました。これは、音質改善と言うより設置作業のやり易さのためです。
すぐ上に大型の中音スピーカーがある関係で、薄手のものを探しました。その結果が、丸太石陶材のマウスパッドになりました。
厚さ約6mmと超薄型です。アンプなどの下にはビャンコカララ(Bianco Carrara)を使ってますが、今回は豪華に見えるチノスグリーン(Tinos Green)にしました。(2009年9月)

UT-405は音質改善のため、フィルター部のコンデンサーに電池(006P-9V)を使ってバイアスを掛けてます。電池は電流を取らないので消耗はしないのですが、古くなって液漏れをすると大変なので、定期的に交換します。4年ぶりに交換しました。(2011年1月)
 

 

bullet

JBL L−150 フロアー型スピーカ

JBLのL−150 スピーカ(中古)を、またまた、Yahoo!のオークションで購入しました(2001年6月)。
1980年発売当時ペアーで¥42万円もするものですが、なんと¥50,000で購入できました。これを、LE85を組み合わせてリアースピーカに使う計画です!。 リアーとしては、なんと豪華な組み合わせ!
ただし、エッジが腐ってなくなっているので、交換が必要です。まずは、米国のSimply-Speakersからエッジ・キットを購入することから始まります。The kits for both models are available for $26.95/pair.  Gaskets are an, additional $8.00/pair. per set., International shipping is $20. でした。2種類になるのは、ウーファーとドロンコーン用です。
エッジ・キットが入荷……早速、エッジを交換し音を出しました。
最初の印象は、低音も高音も出てはいるけど、それだけ。音に魅力がありません。まずはエージング!。JBLはホーンでないとだめかな!?あるいは、フェライトのウーファーのせいか?!
さらに、JBLのデバィディング・ネットワークに使用しているハトメ(プリントパターンと、スピーカケーブル接続用タブの間にハトメ使用)が接触不良のため、ジャンパをとばしました。ハトメの接触不良は、古いJBLスピーカでは良く起こります。半田がついていますが、長期的にはもたないようです。
 やはり、JBLはホーンでなくっちゃ…ということで、L150の上に2420J+2370Aと2405を乗せてしまいました。詳細は「AVシステムの詳細」参照。

リアースピーカー(JBL L-150)の茶色サランネットを、青色(JBL Blue)のネットに張替えました。サランネットは、(有)インテリアセンターで販売している、サランネットAタイプ A-3911(ブルー)です。サランネットと言っても、ポリエステル100%のジャージークロスです。(写真・右)
リアースピーカー JBL L-150のサイズが大きいため、2m x 1.2mのサイズを購入しました。
張替え作業は、特に難しくはありませんでした。クロスにやや引っ張りながら(テンションを掛けながら)、タッカーで留めていきます。ジャージークロスは伸びるため、僅かにテンションを掛けるだけで、皺も出来ませんでした。
いちばん目に入る部分が新品になるため、スピーカーを買い換えたように見えます。気分も変わるので、是非、おためしを!(2007年11月)


JBL L150 カタログデータ
−−−−−−−−−−−−−−−
・構成 3ウェイ 3スピーカ 1ドロンコーン
・エンクロージャ フロアー型(19mm厚硬質パーティクルボード)
・使用ユニットJBL  L−150 スピーカ (jbl_L150.jpg)
 Woofer 128H (30cm SFG磁気回路)
 Passive Radiator PR-300(30cm)
 Midrange LE5-10 (13cmコーン)
 Tweeter 033 (2.5cmドーム型)
・クロスオーバ周波数 1kHz,4kHz
・再生周波数帯域
・インピーダンス 8Ω
・最大入力 200W
・出力音圧レベル 88db/W/m
・レベルコントロール 中域、高域 連続可変
・外形寸法 W43.2XH105.4XD33.0cm
・重量 36.4kg
・定価 ¥218,000 x2

《参考値 残響室内特性》
 平均音量(86db)出力:0.16W
 最大音量(112db)出力:63.7W

我が家でのL150の1/3 Octave測定結果を示します。
 

 

bulletJBL ホーン・スピーカー・システム

JBL ロゴマーク (jbl_pro_logo.gif)
このシステムは、およそ30年以上前から少しづつ買い足して作り上げたものです。
まず、低音のバックロード・ホーンはVictor製キットEN−K1Bを購入し組み立てました。当然の組み合わせとして、ウーファーはお決まりのJBL 130Aを考えましたが、あの名器パラゴンを意識してJBL   LE15Aを組み込みました。
当初は、YL音響の250Hzホーンと550Nドライバー他を組み合わせていましたが、安いYLはYLではないことに気づき、さらに、学生のときに聞いたJBL LE−8Tの音が忘れられず、すべてJBLに統一することを決心しました。
当時のモニタースピーカー4333Aをお手本に、中音をLE85+HL93+音響レンズ,高音に2405と順に買い換えました。しかし、マルチチャンネルまで挑戦しましたが、いまひとつ思うように鳴りません。
しかも、マルチ・チャンネルを使いこなす技術がないため、良くなるどころか日増しに音が悪くなっていきました。
そうこうするうちに、10年ほどの年月が経ちました。世の中にドルビー・サラウンドが出てきたころ、Pioneer LDプレーヤ(CLD9000)も故障、LDプレーヤの買い替えのついでにKENWOOD KAV7500サラウンド・アンプを購入しました。その後、何がきっかけか思い出せませんが、安いこともあり、突然JBLの2370Aホーンを購入。このホーンがスピーカー・システム全体の音を一新させ、生まれ変わったように鳴りました。たった¥23,000のホーン(ドライバーは同じLE85)が面白いように鳴るのです。
やけぼっくりに火がついたとも気がつかず、ドルビー・デジタル対応のSONY TA−V88ESアンプを購入、LCフィルター(700Hz)を作り直しました。
悪いことに、友人達がアキュフェーズのアンプとか電源、SONYのCDプレーヤを持ち込み、音質評価大会を行うにいたり、完全にオーディオ熱が再燃しました。
さらに、”3WAYホーン・システムの中音は500Hzクロスオーバー”の持論に再度挑戦するため、2447H中音ドライバーと2352ホーンを購入、500Hz LCフィルターを空芯銅箔コイルで自作、8kHz   LCフィルターの自作、スピーカー・ケーブルの交換、電源コンセントの交換と、とどまることを知らなくなりました。
とうとう、SONYの5チャンネル パワーアンプTA-N9000ESを買い込んでしまいました。さらに禁断のアキュフェーズP−300Xも中古とはいえ買ってしまいました。 最近(2007年)、やっとの思いで、オリンパスを購入、「JBL OLYMPUS」のページを作りました。
また、我が家での各スピーカの
1/3 Octave測定結果を示します。

資料類としては、カタログの他に、ステレオ・サウンド社 などの刊行物を参考にしています。
THE JBL STORYステレオサウンド JBL_60th_book_s.jpg歴代名スピーカーユニット SP_Unit_book_s.jpgJBL モニタースピーカー研究 JBL_speaker_book_s.jpg

The JBL Story表紙サイン拡大 The_JBL_Story_title.jpg
この"The JBL Story"の本、JBLファンの方にはお薦めです。本と言うより、写真集のようです。これなら、老眼でも、英語が苦手でも、写真や絵を見ているだけで、楽しくなります。レターサイズ(8.5x11 inch)の326ページで、ずっしりした重さです。JBLの本は何冊か持っていますが、内容的に若干ダブル程度で、珍しい資料が満載されています(個人的な見解です)。
Amazon.com(米国)から購入すると \2,136 + 運賃\1,510 (
Expedited)。
Amazon.co.jp(日本) から購入すると\4,400 + 運賃¥340。
Yahoo! Auctionで購入(落札)すると\6,250 + 運賃。……あなたならどうする?
 

一口メモ … JBLの資料・カタログ入手

新しいモデルはもちろん、古いモデルの資料を探すには、the Lansing Heritage Websiteがお勧め。資料の宝庫です。最高!!!
カタログ・規格表・印刷物であれば、http://www.lansingheritage.org/html/jbl/jbl.htmがお勧め。カタログは1948年度版からそろってます。
もう、オークションで資料を買う必要が無くなりました。
Altecの資料・カタログもあります。

さらに、資料と言うほどではありませんが、JBLファンにとって楽しめる映像がYouTubeにアップされています。
The JBL Story
Wanderings through the JBL speakers Vol.1
Wanderings through the JBL speakers Vol.2
Wanderings through the JBL speakers Vol.3

愛読書の一つである「無線と実験」誌のJBL 4355紹介記事はここ、P1P2

JBL(pro)をはじめ、大型スピーカーの特長は、能率が高い事です。Woofer(LE15A)でも、98dB/Wの高能率です。
つまり、小型スピーカーより10dBも高いわけですから、アンプにかかる負担が少なくなります。同じ音量を発生するのに10分の1のアンプ出力で済みます。
(さらに、ホーン・スピーカーの能率は、110dB/Wにもおよびます。100分の1のアンプ出力で済みます。実際には、一番能率の低いWooferにレベルをアッテネータであわせるために、メリットは無くなります。そこで、マルチ・チャンネル方式のメリットが出てきます。)
いずれにしろ、カリフォルニアのからっとした青空のように、はじけるような明るい音を出します。Hi−Fiを越えた独特の音です。忠実な音の再生を超えた、再生芸術の世界です。JBLの主張。ちょうど、”真空管アンプの音が柔らかくて良い音だ”と、いうのと同じ意味です。これが高忠実度再生ファンには嫌われる原因になっています。

JBLの日本での代理店は、プロ用がヒビノ、民生用がハーマンインターナショナルです。

ものごとには、必ず、ボトル・ネックが存在します。オーディオもその例にもれません。ボトル・ネックを取り去ると、つぎのボトル・ネックが見えてきます。しかし、このJBLシステムは、ボトル・ネックになりえずに、常に期待にこたえてくれます。
JBL(pro)が良い音を出さないときは、…それは、使い方(鳴らし方)が悪いと言えます。
なお、"JBLの音"と呼べるのは、中高音以上の帯域がホーン・スピーカであり、ウーファーは38cmであることが条件です。
最近、JBLも商業主義に転じ、5.1ch.用として中高音にコーン型スピーカを採用しているものもありますが、とてもJBLの音とは言えません。
また、最近の、”形は大きくても、小型のスピーカーにサブ・ウーファーをつけたもの”や、”小さくても大型システムに匹敵するもの”とは、一味違います。……JBL LE−8Tを除いて!!
 


JBL スピーカー・アンプ/歴代カタログ・マニュアル:
ところで、一口メモで紹介したように、Web上にはすばらしい資料の宝庫がありますが、これに刺激され、日本語のJBLカタログをスキャンしアップロードしました (85年版は英語)。JBLのカタログは年を追うごとに薄くなってきました。古いカタログには、貴重な情報が含まれています。

その他の旧オーディオ製品カタログ・資料は、ここをクリック

JBL スピーカー・アンプ/歴代カタログ・マニュアル
(1964、66年、67年、69年、70年、73年、75年、77年、78年、81年、 84年、
85年、87年、88年、91年版カタログ、SA600、SA660、SE400Sマニュアル)

1964年Consumer


202x82mm 48 pages

1966年?版Consumer


畳174x176mm

1967年版
Consumer英


畳218x93mm 2(12) pages
 

1967・68年版
SA600/SA660
Schematic

430x278mm 4 pages
1968年版
SA660
Owner's Manual

215x278mm 19 pages
1968年版
SE400S
Owner's Manual

138x210mm 11 pages
1969年版
Consumer英


170x100mm 32 pages

1970年Consumer


202x202mm 20 pages

1973年Consumer

1973con_small.jpg
217x95mm 40 pages

1975年Consumer


217x95mm 48 pages

1977年Professional

1977pro_small.jpg
217x280mm 32 pages

1978年Catalog


214x140mm 20 pages

1978年Professional


215x280mm 24 pages

1979年Catalog


 

215x280mm 4 pages

1981年Catalog


148x208mm 8 pages

1981年Professional

1981pro_small.jpg
148x210mm 20 pages

1984年Catalog


147x210mm 32 pages

1985年Catalog


147x210mm 30 pages

1987年Short Catalog


210x297mm 8 pages

1988年Short Catalog


210x296mm 16 pages

1991年Catalog


210x297mm 16 pages

1973年SPLE8T


210x297mm 4 pages

1973年SP707J


210x297mm 4 pages

 

 

bulletMonster (NMC)スピーカー・ケーブル
モンスター NMC ケーブル (nmc_sss.gif)
モンスターのNMCケーブルは、スピーカー・ケーブルの中では、安いクラス(ハイ・グレードの下)に属しますが、AVシステム用として十分な性能を持っています。太さも11AWG(4.1スケア)あるので、安心感もあります。日本人の繊細な好みには合わないかも知れませんが、JBLの低音を豪快に鳴らすには最適なケーブルです。
AVシステムの場合、特にDolby Digital 5.1ch.は、スピーカーの配置上、長いケーブルが必要になり、コストも馬鹿になりません。このケーブルは、1m¥1,000なので、30m使っても、¥30,000ですみます。
ただし、ボトル・ネックが起こらないように、すべての配線を変更する必要があります。
例えば、10mのケーブルのうち9mを良くして、残りの1mが普通のケーブルでは改善効果が出ません。
私の場合、ケーブルを順に交換していきましたが、スピーカー・ボックスの中の約1mのケーブルを最後に交換したときに、改善効果が突然のように出ました。その1mのケーブルも、5.5スケアのケーブルでしたけど!
ちなみに、ONKYOのオンライン・ショップhttp://www.e-onkyo.com に、各種のMonsterケーブルが紹介されています。
私は米国の部品販売店Parts Express から、個人輸入をしました。P/N100-660 ,2 COND. 11 GA. WIRE 1'  ,$1.39 /FT(=$4.55/m)です。運賃をを入れても、ほぼ半値です。(注:換算レート\105/$の場合です。)

ケーブルの端末処理:
異品種金属間での接合は,出来るだけ避けたいものです。例えば、空気中の水分と異なる金属の間で電池と同じ効果が現れ,それがノイズになります。また、温度差により生じる電位も影響しそうです。
計測器でも,数nVの電圧を測定する場合も,圧着を使います。出来れば、材料自体(銅線と圧着端子の銅)も同じ製造ロットのものがベストですが、まず入手不可能です。日本圧着端子 圧着端子(tanshi.jpg)
そこで、スピーカー・ケーブルの端末処理は、圧着端子を使います。圧着端子は無酸素銅で出来ており、また、圧着により金属(銅)同士が融着します。
圧着端子は、各メーカから発売されていて、価格も1個 数100円から、数千円までピンキリです。わたしが使用しているのは、屋内配線などで電工が使う安いものです。JBLの端子穴は細いので,圧着端子には”日本圧着端子”製のTUB5.5(写真・右)が適しています。同型でややピンの部分の長いものが、コイズミ無線でも販売しています。さらに長いのが必要なら、ニチフ端子工業(NTM)製棒型圧着端子TC5.5-21ST-Cです。
アンプ側は、”日本圧着端子”製の5.5-6A型(写真・右)を使っています。”日本圧着端子”製のものは、近くのホームセンターで10本入り¥400程度で購入できます。
接触抵抗より安定度を求める箇所には、大同端子製(DST)の丸型金メッキ圧着端子G8-M8を使っています。

RCAケーブルは,BELDEN 81553 (水色) と、BELDEN 89272(青色)を気に入って使っています。
自作する場合,RCAプラグは、メーカー不明ですが、秋月電子通商のPR−118W型を使っています。とても安い(\150)こと、勘合がしっかりしていること、非磁性体材料であることが選定理由です。 重要ポイントだけは、WBT製WBT-0144を使用。

 

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STAX SR−Λ・Pro イヤー・スピーカ / SRM−1・MK2・Pro

STAX SR−Λ(ラムダ)・Pro イヤー・スピーカと、SRM−1・MK2・Proドライバを、またまた、Yahoo!のオークションで購入しました(2001年9月)。
STAXは、コンデンサ・ヘッドホーンの専業メーカですが、その商品をイヤー・スピーカと名づけています。STAX SR−Λ(ラムダ)・Pro イヤー・スピーカ (STAX_Ear Speaker.jpg)
……さすがに、良い音を出しています。装着は耳をすっぽりとカバーする方法なので、ヘッドホーンにありがちな、装着位置による音質の変化はありません。つまり、常にベストな装着ができます。
分解能が高く、低域、高域ともに伸びた申し分のない音です。あえて言えば、ずしんとくるべき重低音に重さがない事でしょうか。しっかりと聞こえてはくるのですが。ヘッドホーンの限界でしょうか?。

SR−Λ・Pro主要仕様:
 周波数特性 8Hz〜50KHz
 インピーダンス(10KHz) 129KΩ
 出力音圧レベル(100Vr.m.s/1KHz) 101dB
 コード(低容量コード) 2.5m6芯平行
 重量 340g
 発売年 1982年

ここをクリックすると、型番は違いますがSRA−10Sの図面を表示します。

 

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STAX SR−001 イン・ザ・イヤー・スピーカ

STAX SR−001 イン・ザ・イヤー・スピーカ(S-001+SRM-001)を購入しました(2004年8月)。
コンデンサ・タイプではあるので、繊細な音を出しますが、インナーイヤー・タイプの特有の問題である、挿入位置によっては、まったく低音が出ません。故障なのかと思いたくなります。装着に非常に難しさがあります。しかし、うまく挿入されたときの音は、まさしくコンデンサ・ヘッドフォーンの音です。
私の耳の場合は、Lサイズパッドを下からやや突き上げる感じで挿入するとうまくいきます。力ずくで押し込むと耳が痛くなります。
STAX SR−001 イン・ザ・イヤー・スピーカ (stax_Sr001.jpg)
ぴったり挿入されると、イヤー・スピーカを少し押すだけで、ザワザワと大きな音がします。髪の毛1本入り込んだだけでこの音はしませんので、耳の内部の空気圧が、イヤー・スピーカの振動板を押すことで発生すると思われます。
それでも、Bang&Olufsen A8の音質の勝!
→→インナー・イヤホン/ヘッドホンの音質比較記事へジャンプ

S-001(スピーカ部) 主要仕様:
周波数特性 20Hz〜1kHz ±2dB, 1kHz〜20KHz ±4dB
インピーダンス(10KHz) 360KΩ
出力音圧レベル(100Vr.m.s/1KHz) 111dB
標準バイアス電圧 580VDC
コード 1.5m6芯平行
重量 28g(コード含む・本体のみ12g)

ここをクリックすると、SR-001の作成中の図面を表示します (ほんの一部の回路です)。
Ni-Cd電池で使用していましたが、電池寿命が短いため、電源アダプタ端子を利用し外部にNi-MH電池4本(4.8V)内蔵の電池ボックスを付けました。なんと、音質が激変。分解能、力強さ、共に改善されました。お勧めです。(2007年4月)

 

bulletインナー・イヤホン/ヘッドホンの競演

インナー・イヤホン/ヘッドホンの音質比較は、本邦初公開と思いますが、長距離電車通勤族には、重宝だと思います。
MDR-E837超小型インナー・イヤホン (MDR-E837MM.gif) MDR-A44SPバーティカル・インザイヤー (MDR-A44.gif) MDR-A105spオープンエアー方式 (MDR-A105SP.gif) AH-D210密閉型ヘッドホーン (Ahd210.jpg)  
ここでは、SONYを中心とした、インナー・イヤホン/ヘッドホン 5種類の音質のレポートを贈ります。特に、インナー・イヤホンは耳へのフィット性が音質に重要な影響を与えます。
多分、耳のフィット性は個人差が大きいと思われます。このレポートでは、私の耳のサイズを基準にしていますので、人(耳)によっては、まったく異なった評価になるかもしれません。また、総合評価には、通勤電車内での使用が条件に入っています。これらの点を注意して読んでください。価格は¥2,000〜¥3,000台の標準的なものです。
ソースはMDウオークマン(MZ-R55)で、ユーミンの曲・ハービーマンの曲を中心に自宅で試聴しました。趣味・AV−試聴用DVD/CDのページも参考に!
また、SONY製品が多いですが、けっしてSONY社員ではありませんし、家族にもいません。

bulletSONY MDR-E838…標準インナー・イヤホン。MDウオークマン(MZ-R55)の標準付属品
私の耳に合わないのか、装着が安定せず、使用していると緩んできます。そのために、低音が不足します。頻繁に再挿入が必要です。良い音で聞くには、指で押さえている必要があります。イヤー・パッドをつけても同様です。うまく耳にフィットしたときは、付属品とは思えない、まとまった良い音を出します。多少の音質劣化を我慢すれば、使用することが出来ます。外部への音漏れも標準的で、迷惑をかけないで済みます。総合評価:good.gif (989 バイト)

bulletSONY MDR−E837…超小型インナー・イヤホン。質量5g、13.5mmドライバ
上記の付属イヤホンが安定しないため、挿入部が一回り小さいイヤホンを購入してみました。
まったくの失敗で、挿入しても耳の中に保持されません。イヤー・パッドをつけても、すぐ出てきてしまいます。そのため、音質をうんぬんすることが出来ません。使用時は常に指で押さえている必要があります。耳穴の小さい女性向かもしれません。総合評価:bad.gif (1019 バイト)

bulletSONY MDR−A44SP…バーティカル・インザイヤー方式。質量17g、16mmドライバ
なれないせいか挿入感に違和感があります。耳に定規を挿入した感じです。量販店の店頭にないために購入するのに苦労しました。この挿入感が一般受けしないために、人気がないのでしょうか。
しかし、音質は小型機種中、最高です。低音部高音部ともにしっかり出ています。外部への音漏れも標準的です。ヘアーバンドがあるため、装着も安定しています。むりやり耳の穴に押し込むのではないので、快適です。ただし、挿入感を良くするためにイヤー・パッドが欲しい所ですが、形状が特殊なため販売されていません。総合評価:very_good.gif (258 バイト)

bulletSONY MDR−A105SP…オープン・エアー方式。質量65g。
音質は低音がやや足りなく、高音側に寄っています。外部への音漏れは一番大きいく、通勤電車では問題かも。総合評価:delta.gif (216 バイト)

bulletDENON AH−D210…密閉型ヘッドホン。質量160g、40mmドライバ
さすがに、重量級(?)のため低音部の腰が据わっていますが、その分、高音が出ていません。密閉型なので、外部への音漏れがほとんどありません。密閉型としては低価格なためか、音質が良いとは言えません。総合評価:delta.gif (216 バイト)

bullet STAX SR-X Mk-III…コンデンサ・ヘッドホーン/SR−Λ…イヤー・スピーカStax-SR-X.gif (Stax コンデンサー型ヘッドホーン)
コンデンサ型については、専用アンプが必要なため、ポータブルには向きません(ポータブル用のインナー・イヤー型SR−001も市販されてい ます)。ここでは、評価の対象にしません。しかし、音質は最高です。まず、密閉型共通のことですが、インナーイヤー型とは異なり、挿入位置による音質変化がなく安定します。振動板が軽いので、音の粒立ちが良く、かっちりした音です。総合評価:???

STAX SR−Λ(ラムダ)・Pro イヤー・スピーカも、同じく、ポータブルには向きません。

 
bullet Bang & Olufsen A8…耳かけ式・イヤホン
Bang&Olufsen A8…耳かけ式・イヤホン (BangOlufsen_A8_m.jpg)デザインの良さで人気のあるBang & Olufsen A8を購入しました(2001年4月)。デザインもさることながら、耳へのフィットが良いので、音質も満足できます。Wide Rangeで、しっかりした低音と、細かい音も再現します。
値段が¥12,000とやや高いのが欠点です。私の耳にはインナー・イヤホンはフィットしないのですが、耳かけ式のA8なら、しっかりフィットします。結果、音質も密閉型に匹敵します。また、外部への音漏れも試聴機中最小です。
装着感も、耳に押し込まなくて良いし、耳を圧迫することもなく、一番良いと思います。付属の本皮キャリング・ケースも、おしゃれ!
欠点は、装着するのにちょっと時間がかかる事です。

長期間使用していると、当然、イヤーパッドが駄目になってきます。 そこで、汎用の交換用イヤーパッドを購入し使用しましたが、厚みが違う為装着が変わってしまい、その結果、音質も変わってしまいました。 純正の交換用イヤーパッドを探したところ、BANG & OLUFSEN Yokohama PortsideでA8交換用イヤーパッド…\420(税込)+\80(送料-普通郵便)で売っているのを見つけました。 対応も速やかで、在庫もありました。早速、通販購入しました(Mar.2005)。
 純正パットの方が薄くて、耳にフィットします。同じく、イア・パッドを純正交換しました。寿命、5年といった感じですね(Jan.2011)。
2012年9月に、パッドが緩くなり外れるようになったので、イア・パッドを純正交換しました(Sep.2012)。
ヘッドバンドほど大掛かりではないのに、装着がしっかり出来るので、結果、高音質で使用できます。製造中止になる前に、予備としてもう1個購入しました(Mar. 2010)。その後、Mar.2015にもパッド交換しました。使用頻度が上がっているため、パッド寿命3年!?

総合評価:

主要スペック:
 Dimensions- W x H x D: 35 x 59 x 14 
 Weight: 8 g (one earphone)  22 g (complete set) 
 Principle: Electro-dynamic speaker In-ear type (intra concha earphone) 
 Frequency range: 50 - 20,000 Hz 
 Impedance: 19 Ohm 
 Finish: Aluminium 
 Cord: 1,2 M 
 Plug: Mini-Jack, 3.5 mm 

bulletSHURE E4c…カナル型・イヤホン
shure_e4ca.jpg
SoundHouseから\24,000で購入(2005/12/23)。
世間の評判とは異なり、低音がまったく出ず、iPodでBass Boostしてもバランスが取れません。私の耳の構造がカナル型に合わないようです。
しかし、中高音の再現性は最高。A8の低音部とE4cの中高音部が合体すると最高になりそうです。また、中高音部の遮音性も優秀のため、電車通勤にはもってこいです(低音部の遮音性は良くないです)。
しかし、大きな問題点として、ケーブルが衣服や体と擦れる時の音が、そのまま耳に入ってしまいます。動かなければ、問題ないのですが!!…残念ながら、A8の勝ち…

■カナル型イヤホン
■トランスデューサ:低質量・高出力型(バランスド・アーマチュア方式)
■インピーダンス:29ohm
■感度:109dB
■ケーブル長:約1.52m
■コネクタ形状:L型
■コネクタ:3.5mmステレオミニプラグ (金メッキ)
■重量:約31g
 

結論としては、音漏れが非常に少なく、装着(=音質)が安定している、Bang & Olufsen A8が、ベスト・バイでした。
次点はSONY MDR−A44SP でした。とても、客観的な試聴・比較ではありませんので、誤解のないように。
それにしても、こんな試聴をするなんて、馬鹿ですネ!!そのうち、何百万円もするアンプの切り替え試聴レポートを書きたいですネ!!!

ヘッドホーン、イヤホーンの良し悪しについては、いかに自分の耳に違和感無く、フィットするか?につきます。フィットしなければ、音のバランスが極端に崩れます(低音が出ない)。
特に私の耳の場合、なかなかフィットするものが見つかりませんでした。うまくフィットすると、良い音が楽しめます。
フィットしないからと言って、イヤホーンを指で押さえながら音楽を聴くなんて、出来ないですよね。
また、1時間程度の試聴で耳が痛くなったのでは、常用できないです。
結論は、良い音のイヤホーン=自分の耳にフィットする、 となります。(条件は、ポータブルの場合です。
家ではヘッドホーン、イヤホーンはほとんど使いませんが、使うときは、STAX SR−Λ(ラムダ)・Pro イヤー・スピーカです。)


さて、次の試聴予定は、次のものかな???(価格はSoundHouse 2005年12月)
ETYMOTIC RESEARCH ER-6i  \12,800円
ETYMOTIC RESEARCH ER-4S  \24,800円
SENNHEISER MX550
 

 

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