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    ルーツの探検はじみちな調査から始まります!

  一歩一歩ルーツへの道を切り開いてゆきましょう!
 
  きっと、あなたのご先祖様に到達される事でしょう!
     
  そしてご先祖様へのロマンが心を豊かにします!




1.戸籍謄本・除籍謄本に基づく家系調査

上記の書類はご自身の本籍地を管轄する役所より取り寄せて下さい。 遠隔地の方は郵送での取り寄せも可能です。
戸籍謄本は戸籍法に定められている氏名とその情報が記載されています。
ご両親の氏名と出生地が確認できますので、そこから遡り戸籍調査を進めてゆきます。
基本的には、新しい血縁から古い血縁へと一歩一歩調査を進めます。
除籍謄本は戸籍に記載のあった人が死亡その他の理由で全員いなくなった場合や、他の地へ転籍した場合に、その人たちの戸籍情報を保存した謄本です。 保存期間は80年と定められています。
役所によっては保存期間が過ぎても保存している所もありますので、念のため問い合わせて下さい。
除籍謄本を調べる事により、ご自身より5代ぐらい遡ってご先祖様の家系がわかると思われます。
したがって、戸籍謄本・除籍謄本を調べる事がルーツ調査の第一歩となりますので、是非お薦めします。


2.菩提寺又は神社の調査

お寺は江戸時代以降の庶民に関する記録の宝庫でした。
菩提寺には過去帳が保存されていて、その過去帳には檀家ご先祖様の戒名、俗名、没年齢、没年月日、生年月日、続柄などが記載されています。
したがって、過去帳を調べる事によって家系の大筋を理解する事ができます。
その他に、苗字が記入されているもの例えば記念碑や神社や寺院の石灯籠・鳥居・棟札なども調べるようにして下さい。 ご先祖様の過去の存在や足跡を知る事が出来ます。
なお、ご先祖様が神道の場合は、氏神様を奉った神社に過去帳に代わるご先祖様の記録が保管されていると思いますので、宮司さんにお尋ね下さい。
神社は神代の時代から古代・中世時代までは役所の戸籍係の役目を果していました。
氏子は赤ちゃんが生まれた時には氏神様にお参りし、祈願やお払いをしてもらい、宮司さんは氏子の家族の情報を記録していました。
しかし、明治元年に神仏分離の法律が定められ、末端の神社仏閣に対し国の補助がなくなりました。
現在、宮司さん不在の神社が多くなり、氏子の記録が閲覧できないところが多くなりましたが、大変残念な事です。

 

 

3.ご先祖様の家紋の調査

ご先祖様が代々受け継いでこられた家の紋章です。
武家の家系の場合は、ご先祖様の家が発祥になった時や仕官した時に授かったその家の紋章です。
武将は戦の働きに対する恩賞として授かったものも多かったようです。
従って武家の家系では家紋が複数ある事は珍しくありません。
農業・商業の場合は発祥の由来にちなんで家紋を決められたり、その土地の領主に授かったりしていたようです。
家と家紋の関係は歴史文献や古文書等にも詳しく記述されていますので、家紋は家系を調べる上で大切な要素になります。
永い年代を遡ってご先祖様の家系を調べる事は、大変な時間と労力がかかります。
現実的には、調べているうちに行き詰る事も多いと思われます。
そんな時には「ルーツ探検掲示板」に投稿して皆様から情報を得たり、調査を依頼するのも効果的と思います。
最後まで、諦めずにルーツに辿り着かれますように、陰ながら応援いたします。


4.系図・家宝・言い伝えが大切
   
ご家族のご長老の方々、曽・祖・父母様やご親戚の方々から家系に関するお話をお聞きしましょう。
ご先祖様のお住みになった所や言い伝え・逸話等はご先祖様を知る上で大変大切な情報です。
ご先祖様のご職業も家系を調査するために大切な情報になります。
系図・家宝・ご先祖代々の遺品等は大切な物的な証拠となりますから、大切に保管して下さい。
ご親戚の方や同姓の方へのお問合せも大切な調査の一つですが、ご迷惑がかからないように丁寧にお願いするとよいと思います。

 

 注)

・菩提寺の過去帳は、檀家のご先祖様の戒名を中心とした情報が記録保管されています。
・過去帳には簡単な系図が記録されている場合もあります。 
・本家の過去帳には分家した兄弟の記録が書かれている場合もあります。
・お寺によっては過去帳は公開しないと云われるところもありますが、その場合は時間をかけてご住職にお願いしてみて下さい、きっと道が開けるかもしれません。
・神道の場合にも、お寺の場合と同じような氏子の記録が残っています。 
氏神神社宮司さんに目的を云ってご先祖様の記録の閲覧をお願いして下さい。
・一般的には、ご住職や宮司さんは、過去帳その他の帳簿保管責任者という立場ですから、依頼者の身元や利用目的を確認されますので、誠意を持ってお願いする事が大切と思います。

 
  5.ルーツ探検(調査)の事例       

三菱財閥の創設者岩崎弥太郎様のルーツについては文献雑誌等で広く紹介されていますが、そのルーツ探検(調査)の実態をご紹介します。

岩崎家は土佐安芸郡井の口村(現、高知県安芸市)の出で、土佐ご出身と紹介されています。 
ご出身が土佐安芸郡井の口村であれば、その近郊にご先祖様のお墓があるのが普通です。
確かに岩崎家のご先祖様のお墓は四国に存在したようですが、ご先祖様の全てはそのお墓に葬ってない事がわかりました。

そのお墓に何代以降葬ってあるのでしょうか、また墓石に家紋その他の文字は刻印されていなかったのでしょうか。
墓石に家紋が刻印されていました。 その家紋は「三階菱」でした。
その家紋が発祥の一つの決め手になります。 

一方文献(地方史等)を辿ってゆきますと、岩崎と云う地名・豪族名は全国に約20あることがわかります。 その中で著名なものを挙げますと、(1)「甲斐国東八代郡」 (2)「磐城国磐前郡」 (3)「肥後国玉名郡」 (4)「肥前国高木郡」に岩崎姓を見出す事が出来ます。

さらに、家紋と文献(文献、尊卑文脈)を照合した結果、武田家の家系と云う事が想定されます。
武田家の家系を調べますと「武田信義」ー「信光」ー「信隆」(号、岩崎)という家系が存在する事がわかります。 さらに武田信隆(後、岩崎姓)の家系を調べる事により、岩崎弥太郎様のご先祖様の名前と繋がれば、岩崎弥太郎様のルーツは武田信義の家系である事が判明します。

このような手順を経て岩崎弥太郎様のルーツは、甲斐武田家のご出身である事が明らかになったと云う事です。
以上は典型的なルーツ探検(調査)の事例です。

 


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