実況見分調書 | |
平成15年12月22日 新潟県警察本部交通部高速道路交通警察隊 司法警察警部補○○○ ○ 印 |
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被疑者(加害者) に対する 業務上過失傷害並び道路交通法違反 被疑事件につき、本職は、下記のとおり実況見分をした。 | |
記 | |
実況見分の日時 | |
平成15年12月13日午後6時12分から午後7時38分まで | |
実況見分の場所、身体又は物 | |
(1) 場所 | |
新潟県中頭城郡柿崎町大字竹鼻地内 北陸自動車道上り線377.4キロポスト地先付近一帯 |
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(2) 物 | |
ア 加害車両 自家用普通乗用自動車 ( 登録番号 新潟 330 ○○○○ ) イ 被害車両[被害者(甲)] 自家用普通乗用自動車 ( 登録番号 新潟 500 ○○○○ ) ウ その他車両[被害者(乙)] 自家用普通乗用自動車 ( 登録番号 長岡 300 ○○○○ ) |
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実況見分の目的 | |
前記場所の実況、被害状況等を明らかにし証拠を保全するため。 | |
実況見分の立会人( 住居、職業、氏名、年齢) | |
被疑者 新潟県新潟市 会社員 加害者 ○○歳 | |
実況見分の経過 | |
(1) 現場の位置 | |
別添交通事故現場位置図のX 印の地点であると | |
(2) 現場の模様(道路及び見通し、人家その他周囲の状況及び路面の異状物件の散乱状況等) | |
ア 道路の状況(別添写真[1]から[11]参照) | |
(ア) 現場は、山間地を北東から南西に走る高速道路で長岡方面から上越方面に向かう上り線の柿崎トンネルを出た付近の万蔵川橋上である。 (イ) 現場道路は、長岡方面から上越方面に向かってほぼ平坦で、わずかに右カーブしており、左側から幅2.4メートルの路肩部、幅3.6メートルの走行車線、幅3.5メートルの追い越し車線、さらに幅1.0メートルの路肩部となっており、それぞれの路肩部と車線は白色実線、走行車線と追い越し車線は白色は破線により区分されている。 (ウ) 万蔵川橋の左右には路面から厚さ0.2メートル、高さ0.95メートルのコンクリート製の側壁が設置され、それぞれ側壁に沿って道路側には、幅0.5メートル、高さ0.12メートルの沿石があり、この沿石の道路側は道路との境から0.12メートル側壁方向に向け上る状態で傾斜がつけられている。 (エ) 路面は、アスファルト舗装で湿潤である。 (オ) 見通し状況は、長岡方面から上越方面に向かって、約300メートルの見通しが可能で障害物等なく良好であるが、柿崎トンネル内はトンネル照明が、出口から万蔵川橋上の377.5キロポスト付近までの約90メートルの間は、街路灯が設置され点灯しており明るいものの、それより上越方面の万蔵川橋上は、街路灯等の照明の設置はなく暗い。 |
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イ 万蔵川橋左側側壁に印象された擦過痕等の状況 | |
(ア) 万蔵川橋上の377.4キロポストから63.3メートル長岡方面寄り地点から上越方面に向け長さ2.4メートル、沿石から高さ0.23メートルから0.49メートルの間に銀色様と灰色様のものの混在するの擦過痕がほぼ直線的に印象されており、擦過痕付近に銀色様の塗膜片様のものが付着している。 (イ) 前記(ア)の擦過痕から42.7メートル上越方面寄りの地点から上越方面に向け長さ3.1メートル、沿石から高さ0.24メートルから0.3メートルの間に白色様と黒色様の擦過痕が、ほぼ直線的に印象されている。 (ウ) 前記(イ)の擦過痕から40.0メートル上越方面寄りの地点から上越方面に向け長さ1.3メートル、沿石から高さ0.21メートルから0.49メートルの間に白色様と黒色様の擦過痕が、ほぼ直線的に印象されている。 |
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ウ 現場の停止車両等の状況 | |
(ア) 377.4キロポストから約11.3メートル上越方面よりの地点から路肩から走行車線にかけて右斜めの状態で、銀色様普通乗用自動車(新潟 500 )が、前部及び左後部を大破させ、停止している。(別添交通事故現場見取図中(ア)地点、別添写真[4]から[6]・[15]から[19]参照) (イ) 前記(ア)の車両から約44.8メートル上越方面寄りの万蔵川橋の終わる手前付近に左側壁に右後部側面を接する状態で白色普通乗用自動車 (新潟 330 )前後部を大破させ路肩に逆向き停止している。(別添交通事故現場見取図中D地点、別添写真[7]から[9]・[12]から[14]参照) (ウ) 前記(イ)の車両から約74.4メートル上越方面寄りの左側路外に設置されている非常電話手前の路肩にガードレールぎりぎりに寄った状態で左右側面等を小破した白色普通乗用自動車 (長岡 300 )が停止している。(別添交通事故現場見取図中(A)地点、別添写真[20]からから[23]参照) (エ) 路面には、現場に停止している車両のものと思われる破片等が散乱している。 |
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エ 負傷者の状況 | |
(ア) 55歳くらい男性が、銀色様普通乗用車の停止地点から上越方面寄りの左側路肩でストレッチャーに乗せられ救急隊員から手当てを受けており、間もなく救急搬送された。 (エ) 男性1名が万蔵川橋梁下約24.6メートルの雑草地に頭部を北西に向け、高速道路とほぼ直角の状態で仰向けに転倒しており、消防隊員により救助され、救急搬送された。(別添交通事故現場見取図中(あ)地点、別添写真[24]・[25]参照) |
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オ 交通規制の状況 | |
雪にともない最高速度が50キロメートル毎時の臨時交通規制が実施されている。 | |
力 人定及び車両の確認状況(別添交通事故現場見取図参照) | |
(ア) 加害者からD地点の車両は本人運転車両であることを確認した。 (イ) 被害者(乙)転車両の同乗者である同乗者から a 橋上の負傷者は、被害者(乙) b (A)地点の車両は、被害者(乙)運転車両 c (ア)地点の車両は、橋梁下に転倒していた男性の運転車両であることを確認した。 (ウ) 万蔵川橋橋梁下に転倒していた男性については、平成15年12月13日午後7時2分ころ、当隊司法警察員巡査部長○○○から携帯電話により「収容先の病院において、被害者(甲)であることを確認した。」との連絡を受けた。 |
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(3) 事故発生の模様(別添交通事故現場見取図参照) | |
被疑者(加害者)の指示説明 ・トンネル出口を認めた地点は@。 ・白色路面に気づいた地点はA。 ・積雪に気づいた地点B。 ・危険を感じた地点B。 ・ブレーキをかけた地点はB。 ・スリップを始めた地点はC。 ・停止地点D、(ア)、(A) ・相手が倒れていた地点は(a) |
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(4) 被疑者(加害者)が運転した加害車両の状況 | |
ア 自動車の諸元 ・車 種 自家用普通乗用自動車 ・車 名 ニッサン ・登録番号 新潟330 ・年 式 平成14年 ・型 式 GF-BNR ・車 長 4.60m ・車 幅 1.78m ・車 高 1.36m ・乗車定員 4名 ・ハンドル 右 イ 操行装置・制動装置 車両前後部大破のため実験はできなかった。 ウ 損傷及び積載物等の状況 前後部バンパー、ボンネット、 トランク等凹損、フロントグリル破損等大破。 トランク凹損部に銀色様の塗膜片様のものが付着している。: 積載物なし。 |
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(5) 被害車両(被害者(甲)運転車両) の状況 | |
ア 自動車の諸元 ・車 種 自家用普通乗用自動車 ・車 名 トヨタ ・登録番号 新潟500号 ・年 式 平成14年 ・型 式 TA-NCP ・車 長 3.86m ・車 幅 1.66m ・車 高 1.69m ・乗車定員 5名 ・ハンドル 右 イ 操行装置・制動装置 車両前後部大破のため実験はできなかった。 ウ 損傷及び積載物等の状況 前後部バンパー、ボンネット、 左後部ドア・フェンダー等凹損等大破。積載物なし。左後部ドア凹損部に白色塗膜片ようのものが付着している。 |
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(6) その他車両(被害者(乙)運転車両)の状況 | |
ア 自動車の諸元 ・車 種 自家用普通乗用自動車 ・車 名 トヨタ ・登録番号 新潟300 ・年 式 平成12年 ・型 式 GF-UZJ ・車 長 5.20m ・車 幅 1.94m ・車 高 1.89m ・乗車定員 8名 ・ハンドル 右 イ 操行装置・制動装置 異状なし。 ウ 損傷及び積載物等の状況 右側前後部バンパー・フェンダー等凹損、左側前部・側面擦過痕等小破。積載物なし。 |
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6 証拠物 なし |
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7 天候 雨 |
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8 補助者 | |
司法警察員巡査部長 ○○○○ 司法警察員巡査部長 ○○○○ 司法巡査 ○○○○ |
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以上を総合して、各地点の位置を確定し、かつ、相互間の距離を測定して交通事故現場位置図及び交通事故現場見取図を作成し、当隊司法警察員巡査部長○○○○をして現場写真影させ、写真25葉を本調書末尾に添付した。 | |
交通事故現場位置図 | |
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