凡ての裁判記録(傍聴した範囲内の記憶)を公開するに当たって一言。被害に遭われたら、泣き寝入りせずに。裁判に持ち込んでください。被害者の皆さんが、自分で出来る、範囲より半歩踏み出せば。被害者の権利が、加害者の権利因り、上に成ると思います。

刑事判決/被害者(乙)
   警察官調書/供述調書

被害者(乙)の警察官調書
供述調書(平成16年 4月25日) 供述調書(平成17年 1月24日)
様式第9号(刑訴第223条、第198条)            (乙)
供述調書
住 居                        (電話       )
職 業  会社員
氏 名  被害者(乙)
昭和日生(歳)
 上記の者は、平成17年1月24日長岡分駐隊において、本職に対し、任意次のとおり供述した。
 私は、平成15年12月13日午後5時5分ころ,新潟県中頸城郡柿崎町大宇竹鼻地内北陸自動車道上り線377.4キロポスト付近の万蔵川橋上において道路上にいた私と被害者(甲)の2人が、加害者の車に跳ねられ、この事後によって、私は左足を切断被害者(甲)は橋の下に転落し大ケガをする被害を受けました。この事故については、後日事故現場で相手の加害者と一緒に事故状況を説明し、これに基づいてお話をしています。
 事故前の状況ですが、当時は助手席に仕事上の知人である同乗者を乗せ北陸自動車道を柏崎市方面から上越市方面に向け、走行車線を走行中、トンネルを出た万蔵川橋上で私を追越した被害者(甲)がスリップ事故を起こし、私はこれを避けようとしたのですが進路右側のコンクリート壁に衝突し、橋を過ぎた左側の非常電話ボックス前で停止したのです。被害者(甲)のことが気になり、車両の進行方向に対して逆に柏崎方面に向けて右側の万蔵川橋コンクリート壁に沿って路肩部分を歩いて行くと、同じ場所を対面し歩いてくる被害者(甲)の姿が目に入り、更にお互いが歩み寄っている途中に2人とも加害者の車に跳ねられたのです。
  事故現場の路面状況ですが、当時の天気は、みぞれの状態で、トンネルを出て万蔵川橋に差しかかると路面は雪の降り始めで、一面白くなっており、除雪前のため、車が通った所が黒っぽくなっていました。この車の軟ですか、厚さは1センチ弱位でしたので運転に影響を及ぼす状態ではなかったと思います。
 事故現場である万蔵川橋の構造ですか、
 進行方向の右側から・コンクリート壁・追越車線・走行車線・コンクリート壁となっており、コンクリート壁は約95センチの高さで路肩は約2.4メートルとなります。
 事故直前の状況ですか、
(1)  ガードレールが設置してある非常電話ボックス前に車を止め、事故を届けをするため携帯電話で110番通報したら相手の被害者(甲)の様子を確認するため柏崎方面に向け路肩部分を歩いて行ったのです。この路肩は幅が2.4メートルありますが、周辺は通路照明がなく、真っ暗な状態でしたし、走行車線の脇を歩いて行くわけですので、「できるだけ端を」、と思い、コンクリート壁の際が30センチ程の幅で少し高くなっていたので、この部分に上がり、右手でコンクリートの上を触る様ににして、事故説明を続けながら歩いて行ったのです。
(2)  通過する車は追越車線を走っており、これらのライトにより、被害者(甲)の車が走行車線に停止しているのが判り、更に歩いて行くと、被害者(甲)が私と同じ路肩部分を歩いているのが見えたのです。
 事故状況ですが、
(1)  私が最初に被害者(甲)を発見した地点やその時の被害者(甲)の位置については、相手の加害者と以前に事故現場で説明した通りです。
(2)  私は110番での事故説明をしながら、双方歩き続けたのですが、私は壁際の一段高くなっている場所を普段の速さで歩いていましたが、雪で歩きにくいとか、足下が滑ったと言う様なことはありませんでした。
(3)  お互いが更に歩み続けて行くと走る車のライトの明かりで、被害者(甲)の車は走行車線で少し斜めに、小さなライトを付けて停止しているのが確認でき、又、被害者(甲)は事故後私の方に向かって歩いているのが判ったのです。この歩いている姿からして、お互いケガがなかったと思いました。
(4)  お互いの距離が更に縮まった時でした。私と同じ路肩部分を対面歩行していた被害者(甲)さんの姿が「突然見えなくなった」と思った瞬間「目の前に何か追ってきた」と言うのが当時の印象で「見えなくなった、のは、被害者(甲)が加害者の車に跳ねられ橋の下に転落したことを意味し、「目の前に、何か追ってきた、のは、次に私が跳ねられたことを意味します。
(5)  跳ね飛ばされたときの状況ですか、後日の現場説明で加害者は、「スリップし、左側のコンクリート壁にぶつかり、逆向きになって走り、走行車線に止まっていた被害者(甲)の車に衝突し、その後2人を跳ねた」と説明しており、これを聞いて「目の前に、何か追ってきた、のは」のは逆向きに走ってきた加害者の車と理解したのです。 加害者は、コンクリート壁・車にと2回ぶっかっていますが、私は歩きながら携帯電話で事故状況を話していましたので、これらの衝突音には気がつきませんでした。
問 路肩部分を歩いていて足を滑らせたらどうなりますか。
答 路面より少し高い壁際を歩いていましたが、その高さは私の越よりちょっと低い程度でしたので、たとえ足を滑らせバランスを失っても、その場に転倒すると思います。間違っても、この高さを乗り越えて転落するとは考えにくいと思います。
問 相手の姿が突然見えなくなった」と言われましたがその意味は。
答 被害者(甲)が私の方に向って歩いて来ている」を見ており、「その姿が突然見えなくなった」と思った瞬間「目の前に追ってきた逆向き車両に私が跳ねられた」のですから、お互いの位置関係から当然被害者(甲)は跳ねとばされて転落したから見えなくなったと思ったのです。
問 被害者(甲)が跳ねられるた見えましたか。
答 それは見えませんでした。
見えなかったのに「跳ね飛ばされて転落した」と言えるのは、
 私の方に向って歩いている時、直前の事故でケガをした不自然な様るもなかった。
 歩き方も普通で、足を滑らせバランスを失った様るも見えなかった。
 歩く位置も路肩部分の私より、いくらか走行車線寄りであった
等から
 自分自身謝って転落したとは、考えられない
ので「跳ねとばされた」と思っているのです。
 私は携帯電話に気を取られていたので衝撃音に気付きませんでしたか
もし被害者(甲)が
 自分の後ろで、衝撃音に気付いたならば当然後ろを振り返るでしょうし車が接近してくるのが見えれば誰だって避けようと思い、橋の上にいることも忘れて、コンクリート壁の方に体を寄せ避けようとした結果バランスを失い転落した
とも考えられますが、そうであったとしても、転落原因は、加害者さんにあると思います。
被害者(乙) 指印
 上記のとおり録取して読み聞かせたところ誤りのないことを申し立て署名指印した。
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新潟県警察本部交通部高速道路交通警察隊
 司法警察員 警部補 

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