マックホルツ彗星(C/2004Q2) 2005.01.01

@23h15m〜25m(90秒×5コマ+60秒)計6コマ 月明下の画像 撮影地:富山県南砺市
↓イオンテールが複雑に伸びているようですが...月明が...↓


イオンテールが北東よりに伸びているようだったので、カメラ視野を長軸方向にして撮影しました。
(複雑そうな尾の流れを感じますが、露出を伸ばせないまま、この後またもや雲が...で終了)

新年初めてのマックホルツ彗星画像です。
本当は大晦日〜元旦の昨晩に狙いたかったのですが、あまりにも降雪がひどかったのと、元旦早々から出歩くのも
どうかということで昨晩は自宅で過ごしました。(「紅白」はここ10年余り見てません...)
さて、新年初めてのマックホルツ彗星は、またもやスリリングな状況での観察でした。(詳細は下線以降をどうぞ)
結局またもや月が東に昇ってからの観察でしたが肉眼でもすぐに見つかりました。10×50双眼鏡で見ると、なかなか
迫力があります。ちょうどおうし座アルデバランの下あたりに見えていました。イオンテールは眼視では厳しいです。
(何となく見えるような、見えてないような...判然としません。コマは明るく広がっています。)

★1日、夕食後に自宅出発。時々雲が切れて星が見えますが正月寒波のおかげで地元IOXアローザスキー場
ナイター光がまぶしく空を照らしているためです。しかし、今回は出るのも遅れたが、何とガソリンが...田舎では
24時間スタンドありません。しかも正月元旦、夜間だし...結局、大都市周辺ならあるだろうとR301を金沢市へ。
★途中、県境を過ぎ金沢市竹又地内の山間地を走行中、星空が広がり始めていることに気付き、R301をそれて
ロケ地探し...積雪20cm位の間道で停車、すぐにペンタックス赤道儀を出す。月は昇っておらず満天の星空。
★クルマには発発も積んでいますが、時間がもったいないので、車用DC−ACインバータにドラムコードをつなぎ、
再びDC12V電源を取り出すことに。西から急に雲が迫ってくるのが気になるも、極軸望遠鏡を使って極軸合わせ
を慌ただしく済ませ、D70を雲台に取り付け。マックホルツ彗星へ向けよう...が、とき既に遅く、先ほどの雲がオリ
オン座にかかってしまいました。「あちゃー」、あっという間に雲が空全体を覆ってしまう。
★せめてもう10分早く準備にかかることができれば2,3枚は撮影できたかも...無念。
★この雲はどう見ても雪雲なので、今度は慌てて器材の撤収。ドラムコードをクルマにしまう頃には、再びちらちら
降雪し始めていました。
★再びR301へ戻り、金沢市森本へ出る。そのままR8を横断し、津幡町を経て石川県かほく市(旧宇ノ気町、七塚
町)へ..。(かほく市は河北郡宇ノ気町、七塚町、高松町の3町が平成16年3月1日合併して誕生
(↑本来ならR8に出れば24時間GS探しに最適ですが、また空が晴れそうだったので、海岸に出ようとした)
★残念ながら晴れ間は雪雲に負け始め、海岸到着時にはまた雪がちらちら降り始めました。しばらく海岸沿いに
高松方面へクルマを走らせましたが、次第に雪の降り方が激しくなってきたのでUターン。宇ノ気へ戻る。
★宇ノ気へ出たところで、偶然にも24時間スタンド(セルフスタンド)発見!=すかさず満タン給油。
★降雪は一段と激しくなり、今夜はもう駄目かと諦め、自宅へ戻ることに...。
★降雪の中、再びR304を自宅(福光)向け走行...次第に降雪はおさまり、福光に入った頃には雪雲が切れ、
東空には月が見え始める。
★これはチャンス。自宅に戻ってもよいが、時間がもったいないので自宅近くの野原に急行。
★再度ペンタックス赤道儀を出して撮った6枚を合成したのが上の画像というわけです。またもや月明にやられた
格好ですが、月が出ていなくてもIOXアローザのナイター光が邪魔したわけですし...致し方ないと諦めるしか
ありません。今回は金沢市竹又地内での撮影が間に合わなかったのが何とも悔やまれます。↑
*撮影データ* 2005年1月1日(時刻は画像に掲載)
90秒露出×5枚、60秒露出1枚(計6枚コンポジット)
*撮影地* 富山県南砺市(旧福光の自宅近く)
*カメラ* ニコンD70 (ISO800、RAW)
*レンズ* NikkorED180mmF2.8開放(35mm版換算約270mm相当)
*ペンタックス赤道儀ノータッチガイド

各RAW画像をRAPでダークノイズ減算後、RegiStax3を用いて彗星頭部基準で
6枚加算平均合成。Photoshopで色調レベル、トーンカーブ、コントラスト等修正