マックホルツ彗星(C/2004Q2) 2005.03.14
@D=18cmF4ライトシュミット鏡筒で撮影(淡いながらも尾がまだ写る)

@23h23m-23h52m (7分×4枚)

↓上画像から反転画像を作り、合成したものです↓
↓AFS-60C鏡筒で撮影したものです↓

A23h35m-24h05m(7分×4枚)
彗星は、小ファインダーでは星と区別が付かない状態で、位置確認が難しい状態です。5cm級で
彗星らしいぼやっとしたコマが確認できます。
もうこれが最後の観察になるかも知れませんが、チャンスを見逃さないようにしたいと思います。
(でも、月が..今週末辺りが限界のような気もします..)

14日はまさにホワイト・デーで朝まで降雪が続いていました。ところが、午後から晴れ間が見え始め、
夕方にはほぼ晴れ上がりました。帰宅時には三日月があったので沈むのを待つことにしました。
で、22時頃外へ出てみると..いつの間にか快曇状態..平日の晩でもあるしいつもならこれであっ
さり諦めるところですが、今回は準備を強行しました。
月が戻ってきたので、この次に観察するチャンスはもうないかも知れない、ということもありますが、
届いたばかりのD70用リモートアダプタを早く試してみたい気持ちがあったからでした(笑)
雲の切れ間が広がるのを待ちながらゆっくり時間をかけて準備をしていたら、1時間ほどで星が見え
始めました。
リモートアダプタの作動も上々で、これで露光時間やインターバル時間等の設定さえしてやれば、
後は2台とも放っておけるようになりました。せっかくの星空なのに、うつむいて時間を気にしながら
撮影作業をしていたのでは面白くありません。
かつて、銀塩の天体写真に夢中になった後、望遠鏡の直焦点撮影あたりから次第に天体写真から
遠ざかってしまった理由の一つがこれだったのです。オートガイダーも無かったし、カメラも手動で
レリーズするしかなかったし、モータドライブはあっても(長焦点撮影だと)ずっとガイド星を監視しな
ければならなかった=星をのんびり眺める暇が全くない=つまらない..という図式でした。
撮影は機械(カメラ)任せにして、ほかのことができるのはとても有り難いことだと思います。
(撮影後は、片付けながらダーク撮像もさせておけるし..)


*撮影データ* 2005年3月14日(時刻は画像に掲載)

*カメラ* @EOS Kiss_D(IRC除去機、ISO800)/ANikon D70(ISO800,RAW)
*レンズ* @18cmF4ライトシュミット鏡/AFS-60C+レデューサー(300mmF5)
* @NJP赤道儀自動ガイド/AEM-10赤道儀ノータッチガイド
*撮影地*岐阜県関市小野
各JPG画像をRegiStax3を用いて彗星頭部基準で加算平均合成。
Photoshopで色調レベル、トーンカーブ、トリミング、リサイズ等。