マックホルツ彗星(C/2004Q2) 2005.01.02 by EOS Kiss_D
(なんかイオンテールがすごいことに...)→その2へ

@19h21m〜19h58m(3分×11コマ) 撮影地:岐阜県美濃加茂市山之上町
イオンテールが複雑に伸びているようだったのが今回ようやく分かった気がします。

→コマ部分から出たイオンテールが途中幾本かに分かれ、複雑にくびれて伸びている?
→暗い線のようなスジもいくつか存在するような...??=この暗いスジの正体は何?


A19h21m〜20h21m(3分×11コマ+4分×5コマ)計16コマ全てコンポジットしてみたもの
撮影に1時間かかっているため、短時間におけるイオンテールの様子を調べるには不適切です。
彗星は、裸眼でも楽勝に見えます。→(当然ながら)誰もがすぐに気付くほどではありません。
(双眼鏡や低倍率望遠鏡で尾が確認できます。イオンテールはちょっと??です)

B20h00m〜20h21m(4分×5コマ)←露出4分では空のカブリが多過ぎたようでした
いずれの画像も彗星頭部を基準にRegiStax3で加算平均合成しています。(いわば疑似メトカーフ法?)
↑そのため、どの画像も他の恒星は全て同じ方向(彗星の運動方向)に少し流れて写っています
マックホルツ彗星の動き(動画表示)へ

★正月休みはマックホルツ三昧?です。本日2日は、朝から好天に恵まれたので、自宅で観察すればよいものを
「晴れても地元IOXアローザスキー場ナイター光が邪魔をするのは明らか..」と、岐阜県への遠征を決意。
★(大晦日〜元旦の)寒波が緩ぎ、途中の五箇山〜白川郷〜ひるがの高原〜郡上市にかけての豪雪地帯も除雪
されているだろう..と予想しての決意ですが、見事的中しました。
★今回の撮影地は、岐阜県中央部、美濃加茂市山之上町という所です。
→小高い山間を抜ける細道の脇に都合のよさそうな空き地を見つけました。
★昨年はクマ騒動のおかげで、全く山間地への遠征など怖くてできませんでした。
→冬になりクマさんも冬眠中ということで、こんな山間に一人居てもさほど怖くはありません。
★早めに現地到着したこともあり、持参した器材全てを使って撮影することができました。
→GP-D及びEM-10、ペンタックス赤道儀に、AD-VIX102SS、FS-60C、EDニッコール180mmF2.8です。
★ただ、やはり岐阜県中央部まで出てしまうと岐阜市や名古屋市の街明かりがとても気になりました。
→少し手前の郡上市美並村辺りで止めるか、思い切って岐阜県を東に抜けて恵那・中津川方面へ出るか、です。
★前者は、比較的近くてよいが冬の天気は当地と似たような日も多い。後者は、時間とガソリン代がとてもかかる。
→東海北陸道からそのまま東名、中央道へ抜けると順調に行けば+1時間足らずですが、高速料金が...。
★21時半頃に現場撤収→約2時間半で自宅着=何とか日付が変わる前に到着...。
★が、...何と、郡上市(八幡)近辺だけがガス・モヤで、後は全て快晴だったのには力が抜けました。
→五箇山(旧平村)辺りの、東の視界が開けた場所にすればよかった!!
*撮影データ* 2005年1月2日(時刻は画像に掲載)

*撮影地* 岐阜県県美濃加茂市(山之上町)
*カメラ* キャノンEOS Kiss Digital (ISO800)
*レンズ* タカハシFS-60C+ボーグレデューサ合成fl=約300mmF5(35mm版換算約480mm)
タカハシEM-10赤道儀ノータッチガイド

各JPG画像をRegiStax3を用いて彗星頭部基準で加算平均合成。
Photoshopで色調レベル、トーンカーブ、コントラスト等修正。